<センバツ高校野球:神村学園6-3作新学院>◇22日◇1回戦
昨夏甲子園4強の神村学園(鹿児島)が、昨秋の明治神宮大会準Vの作新学院(栃木)を6-3で下し、県勢として春夏通算100勝を達成した。最速147キロ右腕、小川哲平投手(3年)対策が実り、4番正林輝大外野手(3年)の右越えソロ本塁打などで4点を奪い、大会屈指の好投手を5回で引きずり下ろした。投げては、4投手による粘り強い継投で3失点。投打にV候補を圧倒した。
今秋ドラフト候補の“江川2世”打ちで、県勢100勝を成し遂げた。小田大介監督(41)が「心のスタミナを削る打席で、相手投手の気分が乗らない嫌な攻撃をしたい」と意気込んだ「魂の野球」がさく裂だ。
先制点は2回2死一、三塁からの執念で生まれた。昨夏甲子園メンバーの2番増田有紀内野手(3年)が、初球の141キロ直球にしぶとく食らいつき、逆方向の左翼線適時二塁打を放ち勢いづいた。
3回無死から「気持ちで勝負した」という、こちらも昨夏甲子園経験者の4番正林外野手が、相手エースが得意とする初球の内角低めカットボールを、通算14本目となる右越えソロ本塁打。今大会2号は「切れるとは思わなかったが、距離がどうかと思った。ホッとした」というポール際の当たりだったが、一塁を回ってガッツポーズが飛び出す値千金弾。さらに、5回1死満塁から、9番川下主将の遊撃強襲の2点適時打で突き放し、打好投手の士気を砕いた。5回で降板させた。
相手の継投策にも屈せず、8回にダメ押しの2得点。V候補を攻守に圧倒しての県勢100勝に、小田監督は「夏ちょっと達成できなかったので、達成できて。もうそれは鹿児島県の先人、みなさんや先輩方が築き上げてきたものなのでそれが今度は101勝、102勝ともっともっと積み重ねられるように。鹿児島県の方々にいい報告ができるようにまた頑張りたいと思います」と意気込んだ。