<春季高校野球北信越大会:帝京長岡4-2福井工大福井>◇3日◇準決勝◇富山市民球場
帝京長岡(新潟1位)が福井工大福井(福井1位)を下し、北信越大会初の決勝進出を決めた。
プロ注目の最速144キロ右腕・茨木佑太投手(3年)が複数球団のスカウトが見守る中、好投を披露した。先発で9回を投げ、5安打2四死球9奪三振2失点(自責1)で完投。7回裏に県大会から通じて初めて得点を許したものの、要所を締める投球で最少失点に抑えた。「丁寧に投げることを初回から意識して、低めに投げればあまり打たれないなと。(投球の出来は)まあまあですかね」とクールに振り返った。
5回まで毎回の8奪三振と圧巻の投球を見せたが、6回裏2死から四球、右前打、死球で、満塁のピンチを背負った。だが、このタイミングで降り始めた雨が強まり、35分間の中断を挟んだ。「あそこで1回(試合が)切れたので、逆に集中力は高められた」。再開後は、チェンジアップで中飛に打ち取り、ピンチを脱した。
力の入れどころが分かっている。この日の最速は、球場の球速表示で140キロを2度記録。その2度は、初回と最終回だった。2~8回は130キロ中盤に抑え、得意のチェンジアップやスライダー、「目くらまし」に使うカーブも織り交ぜ、凡打の山を築いた。球数も135球は投げたものの、疲れた表情は見せなかった。芝草宇宙監督(54)は「あれだけ丁寧に投げられたら十分ですし、非常にクレバーな投球をしてくれた」とうなった。
北信越大会は秋春通じて、初の決勝進出となった。茨木は「最終的には夏の甲子園というところで、まずは北信越を制覇する。(連投も)全然いけます」と頼もしかった。【大島享也】