<高校野球福岡大会:福岡大大濠10-0福岡工>◇6日◇3回戦◇小郡市野球場
第106回全国高校野球選手権大会(8月7日開幕・甲子園)の出場を懸けた地方大会は6日、新たに東西東京や千葉、大阪で幕を開けた。福岡では3回戦で、福岡大大濠のプロ注目右腕、柴田獅子(れお)投手(3年)が今夏初登板。5回無安打無失点と10球団のスカウトの前で好投した。
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「舜平大2世」が快投で夏初勝利を飾った。柴田は1回からエンジン全開。最速を3キロ更新する149キロの直球を軸にカーブ、スライダーで圧倒した。走者は4回2死から遊撃エラーで出した1人だけ。5回参考ながら無安打無失点で5奪三振。打者16人を60球で仕留め「球威の伸びを意識してやっている。150キロが目標ですが勝利につながればいい」と笑った。
打っても5番で3安打2打点。4回1死三塁では、二塁内野安打で10点目を決めコールド勝ちを呼んだ。集結した10球団20人以上のスカウトをうならせた。8人態勢で見守ったソフトバンク永井スカウト部長は「いいボールが来ている。大柄だがバランスがいいし制球力も安定している。全体的に鍛えて上積めば将来活躍できると思う」と評した。
高校では「尊敬しています」という山下を目標に掲げ「1年終わりから意識し始め練習量も増えました」と努力を重ねてきた。それによりカウントを取るカーブ、三振を奪えるスライダーの精度も向上。本塁打も6月の練習試合で通算18号を放った。
努力家だ。やり投げを参考にするなど、ひじに負担のかからない投げ方を模索し、下半身はチューブトレーニングなどで鍛えた。ドジャース山本のピッチングバイブルや、大谷の目標達成実現について書かれた本も読んで役立てたという。獅子と書いて「れお」と読む。ライオンズファンの祖父の影響で名づけられた。4回戦へは「勝ちを意識したい」といい、百獣の王となって頂点に駆け上がる。【菊川光一】