<ラストカレンダー~夏の終わり~ 相模原弥栄・梶彩香マネジャー(3年)>
<高校野球神奈川大会:立花学園6-1相模原弥栄>◇9日◇2回戦◇いせはらサンシャイン・スタジアム
相模原弥栄(神奈川)の梶彩香マネジャー(3年)は試合に敗れ、深々と頭を下げた。相手にも応援団にも、恩師にも。「みんなのおかげで私はここに立てていると思います」と野球部の仲間たちにも。
記者にまで。6月8日、神奈川大会抽選会。私と後輩記者はスーツ姿で、会場前のベンチで開場を待った。主将とマネジャーのペアが何校、何十校と目の前を通り過ぎていく。時に私たちをチラ見しながら。批判ではない。それが普通だ。
約40校が通り過ぎた。初めてあいさつしてくれたのが梶マネジャーだった。彼女を皮切りに、何校もが私たちと頭を下げ合った。梶マネが記憶をたどる。
「人通りが少なく、私たち以外はあまりいなかったので。関係者の方だろうなと思って。あいさつしない選択肢がなかったです。それにキャプテンが周りが見える人なので、私も負けたくないなって」
両親には「あいさつを」「靴はそろえて」「食事でヒジつくな」と仕込まれたという。174センチ、抽選会場でも誰かの前を通る時は身をかがめた。「大人っぽくないマネジャーだったけど、みんな頼ってくれて、話しかけてくれて」と涙が止まらない。立派な大人だ。【金子真仁】