【とっておきメモ】プロになったら…ナイジェリア人の父持つ横浜隼人・沼井伶穏の壮大な夢/神奈川

横浜隼人対鶴嶺 完投勝利に笑顔の横浜隼人・沼井(撮影・野上伸悟)

<高校野球神奈川大会:横浜隼人6-3鶴嶺>◇9日◇2回戦◇バッティングパレス相石スタジアムひらつか

ナイジェリア人の父を持つ将来性豊かな右腕が、夏初登板で152球を投げ抜いた。高校野球神奈川大会2回戦で、今秋ドラフト候補に挙がる横浜隼人のエース・沼井伶穏(れおん)投手(3年)が大会初先発し、9回3失点で完投。11球団36人のスカウトが集まる中、最速は148キロをマークした。目標と語る高校からのプロ入りへ、アピールを続けていく。

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横浜隼人・沼井は遠くアフリカに思いをはせる。1回戦の試合後、ナイジェリア生まれの父フライデー・カヨデさん(55)に会った。今は一緒に暮らしていない。約5年ぶりの再会。「大きくなったな」と驚かれ「力抜いて頑張って」と夏の活躍を後押しされた。

母の愛さん(46)は「イジメとか心配してたんですけど、1回もいじめられたことなくて」と歩みを振り返る。人の顔を見て、うなずきながら話を聞く、純粋でまっすぐな青年に育った。

将来の夢はメジャーリーガーだ。「アフリカには難民の子がたくさんいて、汚い水を飲んで死んじゃう子もたくさんいるって聞いたことがあって。きれいな水を飲ませてあげられたらなって」。幼少期から、ユニセフのCMに感情移入して泣いた。中学時代にはすでに、明確な夢として「メジャーで稼いでアフリカに水道を」と口にした。仲間に恵まれてここまで来られたから、アフリカの子どもたちにも笑い合ってほしい-。しょっちゅう停電する父の故郷を訪れたのは物心つく前。いつかでっかくなって、大地に夢と希望を届けにいきたい。【金子真仁】

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