<高校野球埼玉大会:所沢商11-0羽生実・羽生一・児玉・深谷>◇1回戦◇11日◇大宮公園野球場
所沢商が埼玉の空に校歌を響かせた。開幕試合に登場し、4校連合に5回コールドで大勝した。エースの臼井然乃助主将(3年)が5回参考の無安打無得点試合を達成し、3年ぶりの初戦突破を果たした。
開幕試合で快投を見せた。「緊張しました」と明かしたが、直球とカーブを軸に最後まで的を絞らせなかった。4回には2四球を与え制球に苦しむ場面もあったが、1死二、三塁のピンチを落ち着いて切り抜けた。「直球と制球を重視して、カーブでも揺さぶれた。落ち着いてできたのがよかった」と振り返った。
冬に肩と肘を痛め、今春の大会では背番号1を背負えなかった。傷が癒え、ようやく全力で投げられるようになった喜びを投球で表現。5回参考ながら見事なノーノー劇となった。春に投げられなかった悔しさを胸に「この夏は自分が投げきる」と決意は固い。
打撃でも4番に座り、3安打2打点をマークした。3-0で迎えた2回2死二、三塁の場面では左中間に2点適時二塁打を放ち、勝負強さも披露。「打撃もよかった。変化球をうまく打てた」と好感触だった。
昨年まで勝利チームの校歌は決勝後の優勝校しか流されなかったが、今大会は1回戦から勝利チームの校歌が流されるようになった。所沢商は校歌第1号となった。3度の甲子園出場を誇る古豪で、78年は初戦突破で聖地でも校歌斉唱した。臼井は「校歌を歌えて気持ちよかった」と喜びをかみしめた。「目標はベスト16」と意気込み、15日の大宮開成との2回戦を見据えた。【野見山拓樹】