選手宣誓の函館大有斗・能戸優雅主将が大会第1号本塁打「今日はツイてる」/南北海道

南北海道大会 函館大有斗対苫小牧中央 9回表函館大有斗無死、左越え本塁打を放つ能戸(撮影・黒川智章)

<高校野球南北海道大会:函館大有斗6-3苫小牧中央>◇11日◇1回戦◇札幌円山

函館大有斗が2年連続のベスト8に進出した。主将の能戸優雅内野手(3年)が、5-3の9回に大会第1号となる公式戦初本塁打を放ち、リードを広げた。開会式では選手宣誓の大役を果たし、相手の最後の打球をジャンピングキャッチして試合を締め、主役の1日となった。

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南北海道大会の幕を開けた能戸が、初日を締めくくった。9回先頭、初球。左翼席に放り込む公式戦初アーチ。ダイヤモンドを一気に駆け抜けると、ベンチで待っていた片口伸之監督(44)に抱き締められた。「新鮮なのでうれしかった」と照れくさそう。その裏2死、三塁を守る自身に向かってきた打球に飛びつき、三直で勝利を決めた。「まさか最後自分のところに来ると思わなかった。やっぱり今日はツイてる。運を使い過ぎた」と笑った。

開会式では全16校を代表し、選手宣誓を務めた。前夜に函館から駆けつけた両親にバックネット裏から見守られながら「いつまでも素晴らしい思い出に残る大会となるよう、力の限りを尽くしプレーする」と誓った。約6時間後に始まった第3試合で活躍。「緊張が解けて、リラックスした状態で臨めた」。指揮官も「今日は能戸君、朝から頑張りましたね」と目を細める活躍だった。

メンバー最小160センチの体から繰り出すパワフルな打撃が魅力。「小さくてもできるんだっていうところを見せられれば」と、練習ではミート率にこだわってバットを振っている。鍛え上げた下半身が自慢で、スクワットは200キロの重りを持ち上げられる。努力の成果だ。

夏の甲子園初出場から50年の名門で、主将としてチームを引っ張る。2季連続で地区予選を突破できなかったが、ラストチャンスであと3勝まで近づいた。「仲間たちとさまざまな困難を乗り越えられたのは、小さい時からあこがれた甲子園という場所があったから」。選手宣誓で一番伝えたかった、聖地への思いを存分にあふれさせて、14日の準々決勝に臨む。【保坂果那】