<ラストカレンダー~夏の終わり~ 千葉明徳・金井拓心内野手(3年)>
<高校野球千葉大会:中央学院6-5千葉明徳>◇20日◇5回戦◇県総合SC野球場
夏の舞台で「兄弟共演」が実現した。
中央学院戦前に行われた始球式。四街道ブルースターズの6年生、金井浩夢投手がマウンドに。打席に立ったのは、千葉明徳1番打者で、兄の金井拓心内野手(3年)だった。ノーバウンドの球を投げ込んで兄を空振りに仕留めると、スタンドから大きな拍手がおくられた。兄拓心は「いい球でした。小さいころからキャッチボールをしてきたので。うれしかったです」。弟のために頑張る。始球式で力強く背中を押された。
いつも一緒に練習してきた。試合前日も、自宅でティー打撃を30球振り込んだ。9回には1死から真っすぐを捉え一塁への内野安打を放ち、成果を発揮した。守備でも、21年12月にイチローさん(50=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)から指導を受けた好守でピンチを救った。敗れはしたが、兄のカッコいい姿は見せられたはずだ。
「全員で中央学院に向かった結果が接戦に。競った試合ができたので、悔いなく終われました」と涙はない。「明日からは弟の最後の大会が始まるので、その手伝いをします」。
甲子園の夢は、弟に託した。【保坂淑子】