横浜・椎木卿五「プレーで引っ張らないと」主将を2年阿部に託し復活の夏2発/神奈川

ドラフトファイル:椎木卿五

<ラストカレンダー~夏の終わり~ 横浜(神奈川)椎木卿五(3年)>

<高校野球神奈川大会:東海大相模6-4横浜>◇24日◇決勝◇横浜スタジアム

3番で出場したプロ注目の捕手は、2点差を追いかける9回、サイクル安打を決める単打を放つと、ベンチに向かってほえた。「チームに活を入れる意味で」。最後まで仲間の逆転を信じ続けたが、聖地には届かなかった。「甲子園に行くのが簡単じゃないと痛感した」。悔しさを、ぐっとこらえた。

初回に先制の適時二塁打を放つと、3回には追加点となる本塁打を右翼席へ。7回には右中間へ三塁打。記録については「(周囲に)言われるまで気づかなかった」。無我夢中で勝利のみを求めていた。

主将を務めた時期もあったが、村田浩明監督(38)が「思い詰めてしまうところがあった」と評したように、名門のリーダーという重圧から不振に陥った。夏の大会を前に、主将の立場を後輩の阿部葉太外野手(2年)へ明け渡した。「主将として結果を出せず悔しかった」が「プロで戦いたいという思いは変わらない。今度はプレーでチームを引っ張らないと」と、己を奮い立たせた。重圧から解放され、今夏は2本塁打と好調。中軸としてチームを支えた。

今後は「もちろんプロ志望届を出します」と力強く宣言。「この負けを生かしさらに成長したい」。25日は、ロッテなどで活躍した父匠さんの53歳の誕生日。甲子園出場というプレゼントは贈れなかったが、悔しさを糧に父の背中を追いかける。【深田雄智】

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