相馬エース宝佑真、東京五輪始球式から3年 同じマウンドで/福島

学法石川対相馬 先発した相馬・宝(撮影・木村有優)

<ラストカレンダー~夏の終わり~ 相馬・宝佑真投手(3年)>

<高校野球福島大会:学法石川9-1相馬>◇27日◇準決勝◇県営あづま球場

あの夏と同じように、喜びをかみしめながら1球1球を投じた。21年東京五輪。野球の開幕戦は県営あづま球場で行われ、当時中3の宝は始球式を務めた。あれから3年。相馬のエースとなり、同じマウンドに立った。「(始球式は)すごく特別な瞬間だった。今、同じ球場で投げられていることは運命的なことだと思う」と感じていた。

準決勝の学法石川戦に勝てば、今日28日の決勝は自身の記念の日だった。始球式も同じ7月28日。「きっと野球の神様が味方してくれている」。だが甲子園まであと2勝と迫っていたところで、夏は幕を閉じた。試合後にはこらえていた涙があふれ出した。

それでもピンチを迎えるたびにエースの元に仲間が集まり、ベンチでも励ましの声が飛び交った。「私立に行って勝つこともいいが、地元の仲間と最後まで甲子園を目指して戦うことができてよかった。相馬を選んだことに悔いはないです」と口にした。

貴重な経験と仲間と過ごしたかけがえのない時間を胸に、新たな1歩を踏み出す。【木村有優】