【甲子園】第5日「東北勢対決」聖光学院VS鶴岡東 隣県でしのぎを削ったよく知る相手

投球練習を行う聖光学院・高野(2024年8月4日撮影)

第106回全国高校野球選手権大会(甲子園)の第5日の11日、第2試合で聖光学院(福島)と鶴岡東(山形)が初戦で激突する。6日に行われた監督対談では、聖光学院・斎藤智也監督(61)と鶴岡東・佐藤俊監督(53)が相手の警戒ポイントを挙げつつ、勝利への道筋を思い描いた。甲子園での「東北勢対決」、軍配が上がるのはどちらか。【取材・構成=浜本神威】

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警戒すべきは鶴岡東の投手陣だ。聖光学院の斎藤監督は「毎年投手力が充実していて、千手観音投手陣っていつも冗談で言っている」。山形大会で21回を投げた相手エース左腕の桜井椿稀投手(3年)を始め、19回1/3を投げた2年生左腕・杉浦朔投手を注視。地区大会で登板のあった右腕岩下剛大投手、左腕佐藤彪人投手(ともに3年)など層が厚く、「その起用もうまいし、育成もうまい。出先を変えながら相手の打者を翻弄(ほんろう)する、すごく細かい野球。打ち崩すのは難解」と語った。

攻略の鍵は「魂の集結」だ。昨秋、今春と福島大会を制し、勢いそのままに夏の頂点に立ったが、斎藤監督は「内弁慶外みそ、って感じなので」。昨夏甲子園を知るのはエース高野のみ。経験も浅く、春先までは「執念を感じなかった」という。しかし「決意とか覚悟とか、そういうものの成長がこの夏乗り切ってきた理由だと思う。力はないけど、チーム一丸となって、選手らの魂を集結させて戦うという形ができつつある。そこに期待するしかない」。19人が初経験の大舞台。積み上げてきた勝利への執念を結集し、強敵鶴岡東に立ち向かう。

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聖光学院は、隣県でしのぎを削ってきたよく知る相手。鶴岡東の佐藤監督は「もうここ十数年、東北の野球をけん引してきた聖光学院さんですから。隙がない印象が一番強い。少しでも隙を見せたら一気に突かれてしまう」と印象を語った。続けて「ピッチャーは誰が投げても、そうそう点は取れないんじゃないか」。相手の最速145キロ右腕・高野結羽(ゆう)投手(3年)や同じく最速145キロの2番手右腕・古宇田烈投手(3年)らを警戒した。

準備と験担ぎで、東北勢対決を制する。「試合はうまくいくかわからないが、試合開始までの準備に関しては100点は取れるんじゃないかという話をしています」。山形大会では体調が万全でなかった選手もいた中で、昨夏準Vの山形中央や昨夏王者の日大山形との接戦を制してきた。「しっかり落ち着いて冷静に戦ってくれた」。準備が選手の地力を養ってきた。

勝利の鍵はもう1つ。「斎藤先生のほうを試合中あんまり見ないように。練習試合で見ないようにしてたら結構いい試合ができた」。6月の練習試合では2連勝と縁起がいい。徹底した準備に、験も担いで、初戦に臨む。