【甲子園】大社が63年ぶり勝利「信じられない。選手の力は本当に無限大」石飛監督

大社対報徳学園 報徳学園に勝利しアルプスに駆けだす大社ナイン(撮影・石井愛子)

<全国高校野球選手権:大社3-1報徳学園>◇11日◇1回戦

32年ぶり出場の大社が大金星を挙げた。今春センバツ準Vの報徳学園・今朝丸を攻略し、63年ぶりの勝利をもぎ取った。創部123年の伝統校で、第1回大会から地方大会に出場し続けている全国の皆勤15校の1校を率いる石飛文太監督(42)は「もう信じられない。選手の力は本当に無限大だなという風に感じます」と興奮気味に振り返った。

原動力は珍練習の「昭和Day」だ。指揮官が「甲子園に行った人しか、甲子園を知る人はいない」と今春に前回92年大会に出場したOBの大内秀則さんと北野謙治さんを外部コーチとして招聘(しょうへい)。当時、雨天の泥だらけのグラウンドでノックなどを行っていたことを聞き、今年4月29日の「昭和の日」に取り入れたことから「昭和Day」と名付けられた。長い時は3時間実施する雨天時の泥まみれの環境で鍛え上げた「気合と根性」を引っさげ、優勝候補を初戦で撃破した。

日本3大神社の1つ、出雲大社の御利益を存分に吸い取った。島根大会前には毎年必勝祈願に訪れ、神社の近くの「稲佐の浜」の砂を納めて清めたものを甲子園にも持ち込み、試合前に指揮官自らや選手の体、バットにひとつまみした砂を振りかけたという。2回戦以降も“神がかった強さ”を発揮し、「大社旋風」を巻き起こす。【古財稜明】

◆ブランク勝利 大社が83年春に2勝して以来の甲子園勝利。夏の勝利は61年の対札幌商(○9-1)以来となり、夏の勝利ブランクで63年ぶりは09年関西学院(70年ぶり)、21年長崎商(69年ぶり)に次いで3番目。

◆夏の地方大会皆勤校 大社(旧杵築中)は夏の第1回大会から地方大会に参加。全国の地方大会皆勤校は15校あり、第100回大会(18年)では開会式で15校の主将が行進した。