<全国高校野球選手権:岡山学芸館2-0掛川西>◇2回戦◇15日◇甲子園
掛川西は1回戦に続いて大応援団に後押しされたものの、敗退した。
山下陸人主将(3年)は「あの応援の中でやらせてもらえるのは本当に幸せなことでした。暑い中、静岡から遠いところまで駆けつけてくださって、自分たちのために声を張り上げてくれた友達だったり、先生方、OBの皆さんに感謝を伝えたいです」と感謝を口にした。
三塁側アルプス席からの大声援は、右翼席にも衰えなく響き渡った。それだけに「最後は逆転してやろうと思っていたので…悔しいです」と汗に混じって涙がこぼれる。全身泥だらけ。「高校野球は気持ちが大事って言われると思うんですけど、その気持ちで絶対相手に負けないようにってユニホームを真っ黒にして、そういう思いを伝えたかったです」。アルプスも呼応していった。
なぜ自分たちはここまで応援してもらえるのか-。
「お互いに応援し合う高校なので。他の部活のみんなが応援してくれるし、だから自分たちも」
地域や卒業生に愛され続ける、伝統校の目に見えない強さを甲子園でもいかんなく発揮した。
試合に敗れ、山下もこれからは掛川西野球部OBの1人になる。
「先輩方も自分たちのためにたくさん応援に来てくださったり、たくさんの支えをしていただきました。自分がしてもらった分を恩返しできるように。後輩の成長した姿を応援しに、またこの舞台に来たいです」
自分たちのラストゲームが終わったばかりなのに、よどみなく熱く口にする。なぜそう思えるのか。
「自分もこの学校が、掛川西高が大好きなので。自分も掛川西高の看板を背負ってこの先、熱い男になっていきたいです」
胸を張って、黒土にまみれたユニホームを脱ぐ。【金子真仁】