【甲子園】春から成長「大人の高校生」になった神村学園・早瀬朔、完投8強も目指すは「日本一」

神村学園対岡山学芸館1回裏岡山学芸館2死一、二塁、竹下を空振り三振に仕留め雄たけびを上げる早瀬(撮影・足立雅史)

<全国高校野球選手権:神村学園7-1岡山学芸館>◇17日◇3回戦

神村学園・早瀬朔(2年)の投じた130球目は金属音の後、右翼手のグラブに吸い込まれた。9回5安打1失点。2年連続のベスト8入りの立役者になった2年生右腕は「自分が抑えたというより野手の皆さんが頑張ってくれたので」と謙遜しつつ「ベスト8というよりは日本一を目指しているので」と次だけを見た。

今春センバツでは大阪桐蔭戦で打者3人に投げたのみ。その試合後に小田大介監督(41)に言われた。「大人の高校生になれ」。スキのない統率ぶり。「子どもらしい高校生じゃなく、と思うようになりました」。できることから。ごみ拾いに地域でのあいさつ。技術の練習とともに、心の充実にも励んだ上で夏の甲子園に戻ってきた。

背番号10として、エースの今村拓未投手(3年)を休ませるという大きな役目を果たした。「次は今村さんがやってくれると思います」と笑いつつ、制球安定の右腕がここで経験を積んだのも大きい。「自分もまた投げる時はもっと安定できるように」。必死に振る右腕の袖には、学校のある「いちき串木野市」と大きく刺しゅうされている。【金子真仁】

▽神村学園・小田監督(早瀬が1失点完投)「(岡山学芸館の)タイミングが合っていなかったし、要所でいいところに投げ(途中で)代えるところがなかった。来年エースナンバーを背負って頑張ってもらいたい。次につながる内容だった」

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