「チャンス来るよ」新潟明訓、8回裏2死走者なしから3点差大逆転劇で秋2年ぶり8度目V/新潟

中越対新潟明訓 優勝を決め、マウンド上で歓喜の輪を作る新潟明訓ナイン

<秋季高校野球新潟県大会:新潟明訓4-3中越>◇26日◇決勝◇ハードオフエコスタジアム新潟

新潟明訓が大逆転劇で、秋は2年ぶり8度目の優勝を飾った。0-3の8回裏2死走者なしから4安打2四球で一挙4得点。22年秋の決勝と同カードとなった中越との熱戦を制し、「新生明訓」を掲げた今大会で優勝旗を手にした。第3代表決定戦は帝京長岡が北越に5-1で勝利。上位3校は、10月12日開幕の北信越大会(石川、16校出場)に出場する。

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土壇場でつかんだ優勝は、格別だった。1点リードで迎えた9回2死一、二塁。3番手の権平幸太郎投手(2年)が、最後の打者を二ゴロで打ち取った。初めての歓喜の瞬間。ベンチから猛ダッシュで飛び出して来る仲間たちとともに、マウンド上でVポーズを突き上げた。

8回に最高のドラマが待っていた。遊ゴロ、中飛で簡単に2死を奪われたが、島田修監督(59)は「この試合はツーアウトからチャンスが来るよ」とナインを鼓舞し続けた。

それが言霊となった。四球、安打で2死一、二塁のチャンスを作ると、4番小野塚晃希内野手(2年)の2点適時三塁打で1点差。続く藤原世凪外野手(2年)が同点打を放ち、最後は関川慶太捕手(2年)が勝ち越し適時中前打を決めた。関川は「相手もいい投手とはわかっていたので、その打席を楽しめた」と、7回からマウンドに上がった今大会注目投手の中越・石山を打ち崩した。

「新生明訓」が合言葉だった。前チームは秋春夏すべてで3回戦敗退と苦しんだが、主将の高橋隆太内野手(2年)は「代々受け継がれてきた強い明訓を、もう1度取り戻す」。新チーム始動時から3年生の練習サポートを受け、この日も試験が控える中、スタンドから大声援。「本当に感謝しかないし、最後の最後で『新生明訓』を少しは示せたかな」と“チーム一体”となって頂点に立った。

ナインが大会を通じて口にしてきた目標は「センバツに出る」こと。同主将は「12年も甲子園から遠ざかってるので、伝統ある明訓を甲子園で披露したい」。県チャンピオンの称号を背負い、北信越でも思いっきり戦う。【大島享也】