プロ注目の新発田農・池上健太捕手「大きいのより、強い打球」25年ぶり聖地へチームをけん引

ティー打撃で調整する新発田農の池上健太捕手(2025年6月撮影)

<新潟大会・注目選手(1)>

第107回全国高校野球選手権新潟大会が7月9日、開幕する。65チーム(76校)が甲子園出場切符を争う。日刊スポーツ新潟版では大会の注目選手を紹介する。第1回はプロも注目する新発田農の池上健太捕手(3年)。成長した大器がチームを25年ぶりの聖地に導く。

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池上がシャープで力強いスイングを繰り返すたびに、球足の速い打球が外野に飛ぶ。「大きいのより、強い打球を心がけている」。練習から意識を高めて、夏に向けた仕上げに取り組んで来た。

183センチ、97キロの恵まれた体と強打、遠投100メートルの強肩。ここまでプロ11球団が視察している。春季県大会は2番だったが、その後の練習試合では昨秋以来の4番に座るようになった。「4番の方が落ち着ける」。2番を経験したことで、走者を返す4番への期待が分かった。役目をやりがいとして受け入れる。

春季県大会の時点で36本だった高校通算本塁打は、夏を前に40本を超えた。「初球から思い切って振れるし、追い込まれても焦らなくなった」。全体練習後の1時間以上の素振りと、練習時間内での1日合計400スイングが日課。皆川浩一監督(65)は「バットがスムーズに出ている。ライナー性の打球が増えた」とレベルアップを認める。

神奈川・西生田中から新発田農に進学し、1年春から正捕手の中心打者。入学直後は下宿での朝食後、2度寝して登校していた。今は午前7時過ぎにはグラウンドで自主トレに取り組む。ある日の打撃練習、池上が放った飛距離140メートル以上の右翼越えの打球が民家の屋根を直撃した。安達和夫部長(50)が謝りに行くと、住人に「頑張って」と激励された。

周囲に見守られながら成長し、最高学年になった。「いろいろな方の期待に応えたいし、チームを勝たせたい」。そんな決意を結果で示す。【斎藤慎一郎】

◆池上健太(いけがみ・けんた)2007年(平19)7月5日生まれ、神奈川県出身。西生田小3年で野球を始める。西生田中では少年硬式野球の青葉緑東シニアに所属し、2年生の時に日本選手権に出場。憧れのプロ野球選手はヤクルト村上宗隆内野手。183センチ、97キロ。右投げ左打ち。