【甲子園】創成館・森下翔太「涼しくて投げやすかった」史上初ナイター開幕戦で投打二刀流の活躍

小松大谷対創成館 力投する創成館先発の森下(撮影・前田充)

<全国高校野球選手権:創成館3-1小松大谷>◇5日◇1回戦◇甲子園

甲子園史上初のナイター開幕戦で、阪神森下と同姓同名の創成館のエース右腕、森下翔太投手(3年)が投打二刀流の大活躍で勝利に導いた。投げては9回153球の熱投で完投。毎回の13奪三振をマークし、初回の1失点だけに封じた。自己最速まで3キロに迫る146キロ直球とスライダーがさえ、2回以降はスコアボードに0を並べた。チームは3年連続初戦突破。「涼しくて投げやすかった。チームを勝利に導くことができてよかった」と会心だ。

打っては1点を追う2回2死一塁の第1打席で、同点のタイムリー二塁打を放った。打席に立つと一塁側アルプス席から、阪神森下の応援歌が奏でられた。「試合前に知りました」。気持ちも高まり、真ん中高め直球を左翼へ運んだ。勢いづいた打線は3回に下川の2点打で勝ち越し。打って投げて、本家が本拠地とする甲子園で大暴れした。

チームは昨夏もナイターを経験し、苦手意識はなかった。ナインは午前6時から7時ごろに起床。全体練習は行わず、宿舎の広場で各自がティー打撃、ダッシュなどでアップして球場入り。試合前は大会運営が用意してくれたおにぎりや、市販の冷やしうどんをかき込んで試合に臨んだ選手もいた。森下は「瞬発系のアップをして体にキレが出しました。軽く麺類も食べました」とにっこりだ。

「目立つのは好きです」。高校野球の歴史が変わった一戦で鮮烈なデビュー。「創成館 背番号1 森下翔太」。鮮やかなカクテル光線を浴び、知名度も一気に全国区だ。【佐藤究】

◆森下翔太(もりした・しょうた)2007年(平19)7月18日生まれ、熊本県合志市出身。小学2年で野球を始め、西合志南中では熊本西シニアでプレー。創成館では2年秋に初めてベンチ入り。今夏の長崎大会から背番号1。憧れの選手はドジャース山本由伸。170センチ、69キロ。右投げ左打ち。