【甲子園】山梨学院・横山悠が夏初4強導くソロ「支えてもらった人のおかげ」両親のサポート感謝

京都国際対山梨学院 2回裏山梨学院無死、左越えに同点本塁打を放つ横山(撮影・前田充)

<全国高校野球選手権:山梨学院11-4京都国際>◇19日◇準々決勝

山梨学院が京都国際の連覇を阻み、夏初の4強入りを決めた。

2試合連続の2桁得点の大勝に導いたのは、今大会当たりに当たっている4番の横山悠捕手(3年)だ。1点ビハインドの2回先頭で、相手エース西村の配球を読み切った。宝刀チェンジアップなど初球から3球連続の変化球攻めはきっちり見極め、カウント2-1から4球目の直球を捉え、左越え同点ソロを放った。

「中に入ってきたボールを1球で仕留められた」。値千金の1発で試合を振り出しに戻すと、2回に一挙5点を奪取。7点リードの6回2死三塁では初球のスライダーを中前に運び、6回9失点で好投手西村をマウンドから下ろした。今大会10打数8安打で打率は驚異の8割。扇の要を担う守備では、最速152キロ右腕の菰田陽生投手と檜垣瑠輝斗投手の2年生コンビを好リード。「2人ともベース板で勝負できるので、調子のいいボールを投げてもらった」と下級生の頑張りをたたえた。

憧れの甲子園でプレーするため、故郷埼玉を飛び出すことに迷いはなかった。埼玉の公立高で野球に打ち込んだ兄や弟と比べて経済的負担は年間数十万円増えるが、共働きの両親のサポートを得て3年間野球に打ち込んできた。「支えてもらった人のおかげで今がある。感謝を込めてプレーできたら」。夏の4強入りで満足するつもりはない。決勝戦翌日の24日は、母宏美さんの47回目の誕生日だ。アルプス席で懸命に応援する母のために、最高のプレゼントを贈る準備はできている。【平山連】

◆横山悠(よこやま・ゆう)2007年(平19)5月23日、埼玉・行田市生まれ。小学1年で野球を始め、6年時はヤクルトジュニアとしてNPBジュニアトーナメントで日本一。忍中時代は行田リトルシニアでプレー。山梨学院では1年秋の山梨大会からベンチ入り。高校通算5本塁打。50メートル走6秒3、遠投90メートル。178センチ、70キロ。右投げ右打ち。

◆7打数連続安打 山梨学院・横山が2回戦の聖光学院戦から四死球、犠打を挟み7打数連続安打を継続中。04年松島侑也(日大三)ら過去5人がマークした大会記録の8打数まであと1と迫った。

◆また猛打賞 山梨学院・菰田が岡山学芸館戦に続き登板試合で3安打。48年の学制改革後、2年生以下が登板試合で猛打賞を1大会で2度マークしたのは初めて。

◆県勢初の夏決勝なるか 山梨県勢は夏の決勝進出がまだない。全国47都道府県で夏の決勝経験がないのは岩手、山形、山梨、富山、福井、鳥取、島根、長崎の8県。

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