<全国高校野球選手権:沖縄尚学3-1日大三>◇23日◇決勝◇甲子園
沖縄尚学が、夏初優勝を飾った。
初回に先発の新垣有絃(ゆいと)投手(2年)が長打を浴びて先制を許したが、2回に追いついた。先頭の4番宜野座恵夢(えいむ)捕手(3年)が二塁への安打で出塁すると、2死二塁から7番阿波根裕外野手(3年)が左翼越えの二塁打を放ち、同点とした。6回には先頭の宮城泰成外野手(3年)が右前打で出塁。2死二塁から宜野座が左前に運んで勝ち越し点を奪った。8回には再び宜野座が適時打を放ってリードを広げた。2点リードの8回2死一塁で、左腕のエース末吉良丞(りょうすけ)投手(2年)が登板。1球で三ゴロに仕留めてピンチの芽を摘み、好リリーフを決めた。
沖縄尚学は夏初めての日本一。99年春、08年春に次いで春夏3度目の優勝となった。沖縄県勢としても夏は10年興南以来、2度目となる日本一。玉城デニー沖縄県知事(65)らも駆けつけたアルプスは大盛り上がりとなった。
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今大会の沖縄尚学は投手陣と野手陣がお互いにカバーしあって勝ち進んだ。
序盤は投手中心の守りの野球だった。1回戦の金足農(秋田)戦では吉田大輝投手(3年)らの前にわずか4安打。それでもエース左腕の末吉良丞投手(2年)が3安打14奪三振で完封勝ち。2年生が「1-0完封」で2桁奪三振だったのは11人目。03年ダルビッシュ有(東北)13年高橋光成(前橋育英)ら大物が記録しており、圧巻の投球が光った。
2回戦の鳴門(徳島)戦でもロースコアで試合が進んだ。8回まで3安打1得点と打線が冷え切っていたが、投手陣がカバー。新垣有絃投手(2年)が5回無失点。末吉が4回無失点と2年生の完封リレーで逃げ切った。
3回戦では打線に当たりが出てきた。初回に1点を先行されたが、序盤に逆転。5回に再び逆転を許したが、7回に追いつき、延長11回に2点を勝ち越して逃げ切った。反発力が出てきたことで、劣勢も跳ね返して接戦をものにした。3試合目で初の2桁10安打。末吉も11回3失点で169球の熱投。投打がカバーしあって勝利をつかんだ。
準々決勝の東洋大姫路(兵庫)戦では新垣有の好投が光った。打線は2得点のみだったが、相手強力打線に6回1失点。末吉とのリレーで1点差を勝ち切った。同校初の夏4強入りと歴史をつくった。
準決勝の山梨学院戦ではエース末吉が6回途中4失点と本来の投球ができずに降板。しかし、打線が3点差をひっくり返した。宜野座恵夢捕手(3年)が逆転の口火を切るなど、3安打1打点。本塁打が出ればサイクル安打と躍動した。救援した新垣有も9者連続凡退など、快投で逆転を呼び込んだ。堅守だったが、4失策と崩れた。それでも粘りの打力で逆転勝ちをつかんだ。
同校は沖縄県勢として99年春に初優勝。08年春も日本一となり、戦後80年の今年に同校初となる夏の日本一を達成した。沖縄県勢としても10年興南以来、2度目の夏制覇となった。