<侍ジャパンU18壮行試合:高校日本代表1-8大学日本代表>◇31日◇沖縄セルラー那覇
今秋ドラフト1位候補のU18高校日本代表・石垣元気投手(3年=健大高崎)が、1回2安打1失点と好投した。「侍ジャパン U18壮行試合 高校日本代表-大学日本代表」で、6点ビハインドの9回に登板。最速153キロの直球を軸に、格上の打線をねじ伏せた。試合後、小倉全由監督(68)が守護神に任命。9月5日に開幕するU18W杯へ向け、投手起用の形が見えてきた。
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格上の大学生を相手に、石垣の負けず嫌いの血が騒いだ。9回からマウンドに上がり、2死から2連続二塁打を浴びて1点を失った後だった。5人目の打者に投じた3球目。電光掲示板に153キロと表示されると、観客席がざわめいた。「大学生の圧力というか、そういうものを感じました」。自然と右腕に力がこもった。「これからしっかり自分の状態をあげていかないと、と思いました」。手応えをしっかりつかみ、マウンドを降りた。
負けず嫌いは好敵手によって育まれた。昨秋の関東大会決勝、今春のセンバツ準決勝と横浜に敗れ、投球内容を見直した。要所でフォークやスライダーを投げ分けられるように。「横浜の存在が自分たちを強くしてくれる」。最後の夏は甲子園初戦で敗れ横浜との再戦の機会は得られなかったが、三度目の正直を誓って、地道に磨いてきた鍛錬の成果が大学トップクラスの選手たちにも通用した。
代表の小倉監督は「あれだけ出力が高い投手なので最後(一番後ろ)に使いたい」と、日本の守護神に指名。今夏の甲子園大会、2回戦で敗退し「日本を背負う投手になりたいと思います」と誓ったばかりの右腕が、日の丸を背負って世界に立ち向かう。