<高校野球秋季近畿大会:智弁学園7-3滋賀学園>◇2日◇準決勝◇さとやくスタジアム
智弁学園(奈良1位)が滋賀学園(滋賀3位)を振り切って、優勝した20年以来5年ぶりの決勝進出を果たした。
先発の高橋颯斗投手(1年)が4回につかまって3失点。イニング途中で降板した。ただ、救援した2番手の最速145キロ右腕、水口亮明投手(2年)が無死満塁から得点を与えず火消しに成功する。
打線は3回に4番逢坂悠誠内野手(1年)の2ランで先制。3点を取られて逆転を許した直後の5回に同点に追いつくと、7回に水口の適時打で勝ち越す。8回には主将の角谷哲人捕手(2年)の適時三塁打などで3点を追加してリードを広げた。
水口は4回の火消し後も続投。走者を出しながらも粘って反撃を許さず。4回2/3を投げて無失点と流れを渡さなかった。「後輩が打たれたので絶対に抑えてやろうと思った。自信になります」と好投した。
小坂将商監督(48)も「水口が後輩のケツを拭いてくれたのが良かった。調子は良くなかったですが、うまいことかわしてフライを打たせた。良かったと思います」とたたえた。
水口は7回に決勝打。「何でもいいから1点取って楽にピッチングできるようにしようと思った。1点取れて楽になりました」と自らの援護に笑顔で振り返った。
背番号1はプロ注目の最速146キロ左腕、杉本真滉(まひろ)投手(2年)で、水口は10番。「杉本のあとに支えられる人になりたい。ライバルですけど、自分の役割を果たしたい」と今は役割を全うしている。
智弁学園は前川右京(現阪神)らを擁して優勝した20年以来となる決勝に進出した。すでに来春センバツ出場は当確している。「杉本を超えられるように。監督さんがどちらに1番をつけさすか悩むくらいになりたい」。“右のエース”の地位を確立して、チームを支える。