<明治神宮大会:九州国際大付11-1神戸国際大付>◇高校の部◇決勝◇19日◇神宮
九州国際大付(九州・福岡)が神戸国際大付(近畿・兵庫)を11-1と圧倒し初優勝を果たした。投打二刀流の1年生左腕・岩見輝晟(らいせ)が9回2死まで1失点の好投。2試合で5本塁打を放っていた強力打線を3安打に封じて11三振を奪い、頂点へと導いた。
来春センバツの「神宮大会枠」は九州が勝ち取り、一般選考4枠と合わせて5枠に。大学の部では青学大(東都)が立命大(関西5連盟第2)に快勝し、大会2連覇を飾った。
岩見は仲間とともに、ベンチから歓喜の輪に加わった。最後はエース渡辺流投手(2年)にマウンドを譲ったが、2試合で5本塁打を放っていた神戸国際大付の強力打線を9回2死まで3安打1失点。11奪三振で優勝を導き「自分が投げてきた中で一番いい投球ができた。とてもうれしい」と胸を張った。
決勝の先発マウンドを託された。「やっぱり俺か。自分が抑えるしかないと思っていた」と強気で臨んだ。3点を先制した直後の初回に四死球でピンチを招き、暴投で1点を失った。ただ、連続三振で2点目は防ぐと、2回以降は好投。走者を許しても本塁には生還させなかった。
9回2死一塁では伝令が出て集まった。背番号1の渡辺とどちらが締めくくるかの選択を迫られた。同じく1年生の吉田秀成内野手から「俺たちはまた神宮で優勝すればいい」との声が出て、岩見も「エースに任せよう」と降板。8回2/3をわずか1失点。余裕も見せながら頂点に導き、「打たせて取る投球ができた。変化球が低めにいったところがよかった。この大会はスライダーがよくなった」と笑顔を見せた。
身長187センチ、78キロの大型左腕に、強豪校含めて40校から勧誘があった。楠城祐介監督(41)も「あの身長であの手の長さで器用というのは普通じゃあり得ない。ポテンシャルが素晴らしい」とほれ込む存在だ。福岡県出身で「地元の人に応援されたい」という本人の思いも重なり入学した。
投打二刀流で、登板時以外は外野手として出場する。今大会はバットが不調。「打たなくていいかなと思ってピッチャーに専念してました」と投手として気持ちを入れ直した。
「輝晟」には「光り輝く太陽のように元気で明るい子になってほしい」という思いが込められ、1年生ながら堂々とチームをけん引。明治神宮大会は決勝進出自体が同校初めてで、春夏の甲子園を含めて初の全国の頂点に立った。「1回優勝しただけじゃ満足できない。春も夏も全部優勝したいなと思います」と夢は大きい。16歳左腕がセンバツでも躍動する。【林亮佑】
◆岩見輝晟(いわみ・らいせ)2009年(平21)6月26日生まれ、福岡県出身。小1からソフトボールを始め、席田中ではヤング志免レッドスピリッツに所属。九州国際大付では1年春からベンチ入り。187センチ、78キロ。左投げ左打ち。