今夏甲子園で4強入りの原動力となった県岐阜商の横山温大(はると)外野手(3年)が1日、推薦入試で岐阜聖徳学園大に合格した。教員免許の取得を視野に入れながら、硬式野球部で野球を継続予定。横山は関係者を通じ、「まず地元でやっていきたいなと思っていた。地元で活躍した上で大学でも野球を続けたかった。高校の時みたいに粘り強い精神で負けないぐらい練習して、レギュラーの座を最初から取れるように準備して頑張っていきたい」と意気込みを語った。
横山は生まれつき左手の指がないが、今夏は伝統ある県岐阜商の外野のレギュラーを獲得した。甲子園でも実力を発揮し、初戦・日大山形戦では同点打を含む2安打1打点。勢いづいたチームは16年ぶりにベスト4まで進んだ。横山も右手1本で鋭い打球を連発し、4試合連続安打と勝利に大きく貢献。ハンディキャップを感じさせないパワフルな打撃や守備で鮮烈な印象を残した。
同校での3年間を「今まで苦しいことや辛いことが多かったけど、甲子園の大舞台で5試合でき、苦しいことより楽しさの方が何倍も大きかった。苦しみを乗り越えたからこそ、最高の舞台や結果が待っていましたし、2年半苦しい期間を戦い抜いてよかったです」と振り返った。
岐阜聖徳学園大は東海地区大学野球連盟の岐阜学生野球リーグに所属し、これまで全国大会にも出場している。元中日の近藤真市監督(57)が指揮を執り、今秋まで4季連続でリーグ2位。強豪チームで、まずは公式戦デビューを目指す。
◆横山温大(よこやま・はると)2007年(平19)7月17日生まれ、岐阜県各務原市出身。小学3年から緑陽スポーツ少年団で野球を始め、投手と内野手。緑陽中では愛知江南ボーイズに所属。県岐阜商では3年春に背番号17でベンチ入り。3年夏には甲子園に出場。4試合連続安打をマークし、4強入りに貢献した。同じく片側の手を欠損しながらプレーした元メジャーリーガーのジム・アボットの動画も参考にする。170センチ、70キロ。右投げ左打ち。