高校野球の練習試合が7日に解禁され、19日に開幕するセンバツ(甲子園)で初導入されるDH制も取り入れながら、出場校が腕を磨いた。史上4校目の連覇を狙う横浜(神奈川)は、帝京三(山梨)に14-0で快勝。今秋ドラフト候補の織田翔希投手(3年)は3回を投げ、相手のDH打線を最速152キロの真っすぐで押しながら無安打5奪三振の完全投球を見せた。帝京(東京)は東海大望洋(千葉)と2試合行い、8-4、11-8と連勝した。
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この冬、取り組んできた変化球のキレは抜群だった。150キロ台の真っすぐを効果的に交え、DHで編成してきた相手打線を手玉に取った。「変化球主体でカウントを取ることができて、思い通りのピッチングができました」。7点リードで迎えた6回に3番手で登板。3者凡退に抑えるとギアを上げた。
7回には、先頭打者からカーブ、真っすぐ、カーブで3者連続三振を奪い、的を絞らせない。NPB6球団のスカウトの前で、DH対策問題なしをアピールした。「(センバツ)初戦に向け、いいスタートが切れたと思います」と納得だ。楽天の部坂スカウトは「コントロールも良かったし、真っすぐもバランス良く投げていた。フォークもよかった。いい感じに仕上がっていると思いますね」と、この冬の成長を評価した。
DH制を採用した初の対外試合でメリットを生かした対応力を発揮した。大山結永内野手(3年)が5番DHで起用されたため、織田は投球に専念。攻撃の間は、キャッチボールをしながら、相手打線を注視した。「しっかり相手打線を見て次の投球の準備ができた。体力面も温存できるし、自分のリズムで準備ができるのでいいと思います」と、手応えを口にした。
初戦の相手が大会2日目の20日、神村学園(鹿児島)に決まり、気持ちも高まっている。6日夜は寮でWBCの日本戦を観戦。ドジャース大谷の満塁本塁打に「そこで打てるのがさすがだな、と感じました」と刺激を受けた。相手がDH打線でもどんとこい。あとはもっと気持ちを上げるだけ。甲子園で輝く日を思い描きながら。【保坂淑子】
○…小野舜友内野手(3年)がバットで打線をけん引した。1死三塁から内角真っすぐを右越え2ラン。「1打席目にこだわっていたのでいい形で打てた。きれいにバットを出して捉えられた」。その後も安打を重ね4安打6打点の大活躍。14安打14得点の打線をけん引した。「この冬、ずっと取り組んできた長打が目立って出てきた。初戦に向けて調整していきたい」と、力を込めた。
▽横浜・大山結永内野手(初の対外試合でDHで先発出場)「試合に入っていけるよう、守備の間はずっとバットを持ってタイミングをとったり、ベンチで声を出したり工夫しました。今日は無安打でしたが、打撃だけで貢献するチャンスがあるのはうれしいです」
▽横浜・大山結永内野手(初の対外試合でDHで先発出場)「試合に入っていけるよう、守備の間はずっとバットを持ってタイミングをとったり、ベンチで声を出したり工夫しました。今日は無安打でしたが、打撃だけで貢献するチャンスがあるのはうれしいです」