<センバツ高校野球:中京大中京2-1八戸学院光星>◇27日◇準々決勝◇甲子園
中京大中京(愛知)が八戸学院光星(青森)に競り勝ち4強進出を決めた。
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中京大中京の田中大晴内野手(3年)が打ち出の小づちと化し、5年ぶりのベスト4進出に大きく貢献した。2回の第2打席で左越えの二塁打を放つと、7回の第4打席でも左前へクリーンヒット。1回戦から2安打、4安打、2安打と重ねてトータル11打数8安打。打率は驚異の7割2分7厘だ。「初球を振るとボールが見えて、スイングも合わせられて、最重要です。『張った球』はなく、何でも振れる意識が大事です」。好結果の源は信条の初球打ち。9回2死二塁は申告敬遠で一塁に歩かされ、今や堂々“恐怖の1番”だ。
同校OBの父伸幸さん(51)は「教えたら、きちんと吸収できる子です」と打撃センスを明かす。小1で上級生に交じって野球を始め、頻繁にバッティングセンターにも通った。小6で110~120キロ台の球を打てるまでに成長。「中京大中京で野球をやりたい」と一大決心した。遊撃手だった父は3年夏の92年、愛知大会決勝で東邦に敗れて涙をのんだが、息子が最高の舞台で輝いている。
高1秋に背番号6をつかんだが左肩の脱臼癖が治らず、昨年1月に手術。復帰まで下半身の鍛錬に励んで昨秋、背番号6を取り戻した。高橋源一郎監督(46)は「今大会のキーマン。攻守に引っ張ってくれている」と全幅の信頼を置く。
大会中の宿舎では食トレを実践。ナインの「ごちそうさまでした」の後も二遊間を組む森風馬内野手と2人で食事を続け、力を蓄えている。「甲子園は自分を成長をさせてくれる場所です」。史上最多を更新する春夏通算140勝目に力を尽くしたリードオフマンの春は続く。【中島麗】
◆田中大晴(たなか・たいせい)2008年(平20)6月15日生まれ、名古屋市出身。小学1年から植田ファイターズで野球を始め、日比野中では豊田シニアでプレーし、全国4強を経験。中京大中京では1年秋から背番号6でベンチ入り。左肩の手術をへて2年夏は背番号16、同年秋から背番号6。好きなプロ野球選手はヤクルト山田哲人。好きな言葉は「堅城鉄壁」。50メートル走6秒3。遠投90メートル。170センチ、72キロ。右投げ右打ち。
▽中京大中京・神達(かんだつ、同点の5回1死三塁で決勝の中犠飛)「思い切って強いスイン