第98回選抜高校野球大会は29日、準決勝を迎える。休養日となった28日は、4校が関西各地で最終調整。智弁学園(奈良)は中京大中京(愛知)戦に向けて同校で練習し、3月末で退任する井元康勝部長(75)のために心1つに10年ぶりの決勝進出を狙う。大阪桐蔭はエース吉岡貫介投手(3年)が専大松戸(千葉)戦で今大会2度目の登板を目指す。
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初の準決勝を前に、専大松戸(千葉)は、西宮市内で約2時間、汗をかいた。
今大会最高齢の77歳、持丸修一監督は、初の準決勝進出に「やることをやるだけ。準決勝だからとか、そういうのは全く考えていません。とにかく自分たちの持っている力を出してくれれば。きれい事じゃなくて、本当にそう思ってます」と平常心で臨む。
相手は甲子園最多勝利の西谷浩一監督(57)だ。老練な指揮官にとっての記憶は“西谷選手”。「(竜ケ崎一の監督を務めていた時)報徳学園と初めて練習試合をやった。あの時の子か、って。大阪桐蔭の監督になって。すごいと思ってます」と懐かしんだ。
この日の練習では、大阪桐蔭の速球派投手対策として、打撃練習のマシンを155キロに設定。「大阪桐蔭は打撃力がある。多少点数は取らないと勝負にならないと思ったので」と打撃陣に期待。主砲で、今大会3試合で5割5分6厘の高打率で好調の吉岡伸太朗捕手(3年)は「バットの下に入らないように、目を慣らすことを意識した。タイミングの取り方もつかめた。自分のミート力があれば打てると思う。思い切ってスイングしていきたい」と、攻略の手応えをつかんだ。
専大松戸としても、持丸監督にとっても、初の準決勝へ。まだ見ぬ景色を見にいく。