<7回制を考える>
高校野球の7イニング制導入は、実は100年以上も前から議論されていた-。記者は東京・国立国会図書館が所有するサンデー毎日(毎日新聞出版)のマイクロフィルムで驚くべき事実を発見した。日本最古の週刊誌といわれている同誌で該当記事を見つけたのは、1922年(大11)4月の創刊号から4号連続で特集されていた。
「野球を七回試合にする可否」を本場米国で議論されている状況を踏まえて解説し、学業や健康面の配慮などを訴える賛成派、野球の醍醐味(だいごみ)は終盤にあることや記録の継続性を維持できなくなると主張する反対派の声を取り上げた。登場する顔ぶれもそうそうたる面々で、「学生野球の父」飛田穂洲(とびた・すいしゅう)氏や後に「日本職業野球連盟」(現在のNPB)初代理事長を務めた市岡忠男氏らが持論を展開した。
もちろん104年前に7イニング制導入が議論された時とは社会状況や自然環境は大きく異なるが、取り上げ方をみると前年の100試合のうち7回以降に逆転した試合を分析する記事が紹介されるなど現在と通じるものがあって面白い。専用の読み取り機を小まめに調節しながら、マイクロフィルムに印字された文字を追って気がつけば1時間、2時間…。あっという間に時が過ぎた。【平山連】