甲子園経験の責任胸に東北・石崎隼が5回無失点「また夏、絶対に戻りたい」春初戦コールド勝ち

泉松陵対東北 東北・石崎隼投手が先発した

<春季宮城高校野球中部地区大会:東北7-0泉松陵(7回コールド)>◇25日◇仙台市民球場ほか

今春センバツ出場の東北が、杜(もり)の都で迎えた春初戦をコールド勝ちで飾った。泉松陵戦に2年生唯一の投手として甲子園を経験した石崎隼投手が先発し、5回1安打無失点と好投した。宮城大会切符を懸けた仙台三と東北生活文化大高の実力校同士の一戦は、仙台三に軍配が上がった。

   ◇   ◇   ◇

東北の2年生右腕が勝利へと導いた。石崎は「思うような球ではありませんでした」と話しながらも、「厳しいところではなく、ゾーンで勝負できて、結果的に抑えられたので良かったです」とこの日のベストを尽くし、5回を球数56球にまとめた。

「甲子園の舞台に立つ」。幼少期からの夢をかなえるも、満足はしていない。「また夏、絶対に戻りたいです」と甲子園への思いはこれまで以上に強くなった。最大の課題は制球力。「ゾーンへの球は通用したと思うので、その球をどれだけ多くできるかだと思っています」と自身の課題に向き合っている。さらに、2年生唯一の投手として経験を積んだ責任も胸に刻んでいる。「同級生や下級生に伝えて、もっともっと強いチームにしていきたいです」と力強く口にした。

チームも同じだ。強くあり続けるために掲げたテーマは「認め合う」。センバツを終え、何が足りなかったのかを全員で話し合った。そこで挙がったのは弱みとの向き合い方。指摘や意見に対して曇った表情を見せる選手もまだ残る。「弱さを認めてつぶしていき、強さを伸ばせるチームにしていきたいです」と石崎。甲子園出場がゴールではない。東北はさらなる強さを求めて日々、進化し続ける。【木村有優】