【高校野球】知徳16年ぶり4強 192cmエース渡辺大地2日連続完投「やりきった」/静岡

春季高校野球静岡県大会準々決勝・知徳対静岡 力投する知徳・渡辺大地(撮影・前田和哉)

<春季高校野球静岡県大会:知徳4-1静岡>◇26日◇準々決勝◇しずてつスタジアム草薙ほか

知徳が4-1で静岡を下し、春は前身の三島時代に準優勝した10年以来、16年ぶりとなる4強に駒を進めた。

192センチの長身エース渡辺大地投手(3年)が、9回被安打6で1失点の力投。3回戦に続く2日連続の完投で、チームを勝利に導いた。日大三島は藤枝東に12-1の6回コールドで快勝。東海大会進出を懸けた準決勝は、来月2日にしずてつスタジアム草薙で行われる。

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知徳の先発・渡辺の表情に、満面の笑みが浮かんだ。3点リードの9回2死一塁。最後の打者を渾身(こんしん)の直球で空振り三振に仕留めた。延長12回151球を投じた前日25日の3回戦に続き、9回116球を投げきった左腕は「2日間、やりきったという気持ちだった」。チームを16年ぶりの4強に導き、心地よい疲労感に浸った。

192センチの長身を生かした角度ある直球に、この日好調だったスライダーを効果的に織り交ぜた。「無駄な力みが抜けて、ストライク先行で投げられたと思う」と体の張りも“味方”し、与四球は1。制球良くゾーンに投げ込み、1点を失った3回以外は三塁を踏ませなかった。

同点の8回には、松本星碧(せあ)捕手(2年)が勝ち越しの2点適時打を放った。渡辺は「1点でもと思っていた中で2点取ってくれた。あれで楽になった」。相方の援護にも力をもらい、志願して上がったマウンドを最後まで守った。トレーナーと状態を確認した上で、試合当日の朝に起用を決めた初鹿文彦監督(50)も「ベストピッチ。よく投げてくれた」と感服。まさにエースだった。

準決勝は、同じプロ注目の高部陸投手(3年)擁する聖隷クリストファーと対戦する。相手は直近3季連続優勝の王者で、県内の公式戦22連勝中の難敵だ。この連勝中に知徳は昨春の県2回戦、昨秋の同3回戦と2度対戦して2敗。先発は、いずれも渡辺だった。

「最後に負けた去年の秋から体もでかくしたり、自分も変わっている。チームで勝つということを意識して戦いたい」。掲げる目標の東海大会出場まで、あと1つ。次はリベンジのマウンドに向かう。【前田和哉】

◆渡辺大地(わたなべ・だいち)2008年(平20)9月7日、北海道生まれ。幼少期に父の仕事の都合で裾野に転居。小2から御殿場ファイターズで野球を始める。中学は裾野シニア。左投げ左打ち。家族は両親と妹2人。192センチ、85キロ。血液型O。