【関東大会】横浜4強!織田翔希“2つの顔”で8回途中3失点「悔しい」2発も日米15球団絶賛

横浜対健大高崎 横浜先発の織田翔希(撮影・鈴木正人)

<春季高校野球関東大会:横浜4-3健大高崎>◇18日◇第3日◇ZOZOマリン日刊◇スポーツホールディングス後援

横浜(神奈川1位)が、終盤の逆転で健大高崎(群馬1位)を破り、注目の好カードを制した。今秋のドラフト上位候補に挙がる横浜の織田翔希投手(3年)が今大会初登板し、日米15球団スカウトが見守る中で7回1/3を投げ5安打3失点で7奪三振。粘りの投球で好アピールし、4強進出を決めた。浦和学院(埼玉1位)は8回コールドで東京学館浦安(千葉2位)を破り、優勝した22年以来の準決勝進出を決めた。

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織田が“2つの顔”を使い分けた。前半は力強い直球を軸に本格派投手の顔。中盤からはスピードを抑え気味に、緩いカーブを使い技巧派投手の顔へ。7回1/3を投げ、この日の最速は150キロ。巨人の榑松スカウト部スカウトディレクターは「変わり身はさすが。スケール感とストレートの質、速さ。投手としてのポテンシャルの部分ではずぬけていますよ」と、高く評価した。

すでに夏への準備が始まっていた。この日、村田浩明監督(39)から出された課題は「インコースを徹底的に攻めろ」だった。県大会ではインコースを封印。夏に向け、精度をもっと高めるために実戦で感覚を磨く。しかし、相手は強打の健大高崎。甘く入った真っすぐを捉えられ、2本の本塁打を浴びた。織田は「初回の入りはいいインコースの使い方ができていましたが、中盤、後半になるにつれ少し甘くなったところを捉えられた。配球を変えたんですが。悔しい内容です」と悔やんだ。

健大高崎とは昨春センバツの準決勝で対戦し、織田はインコースをうまく使い、7回6安打無失点に抑え勝利に導いた。「しばらく使わないうちに(精度が)落ちているように感じました」。外角直球の精度の高さは実証済み。「インコースを使うことで低めの変化も打ってくれる。それは収穫。狙われても当てられない真っすぐを投げたい」。レベルの高い挑戦が続く。

メジャーからも熱い視線が注がれる。ドジャース、ヤンキース、ブルージェイズ、パドレスなど7球団が視察。メッツの国際部アシスタントディレクター、レイキー・ウリベ氏は「特に印象的だったのは、日本の高校球児たちのレベルの高さです。中でも織田投手は、ひときわ目を引く存在でした。試合を通して常に高い闘争心を見せていたことに加え、ここ一番の場面で力を発揮。打者を抑え込むことができる能力は素晴らしかったです」と絶賛した。まだ発展途上、織田の世界へのアピールは、続く。【保坂淑子】

◆織田翔希◆ おだ・しょうき)。2008年(平20)6月3日生まれ、福岡・北九州市出身。横浜では1年春からベンチ入り。25年センバツは全5試合に先発し優勝投手。同年夏の甲子園は3勝。今春センバツは神村学園(鹿児島)に初戦敗退。最速154キロ。185センチ、80キロ。右投げ右打ち

ソフトバンク・福山龍太郎アマスカウトチーフ(織田の投球に)「順調ですよね。調子の良し悪しはあると思いますが、バランスはとっている。投球スタイルを試合の中で変えられるのは高いレベルの投手の証拠だと思います」

ヤンキース、マリオ・ガーザ国際スカウトディレクター 日本の高校野球は世界中でもなかなかハイレベルで注目すべき選手が多くいる。これからもスカウト活動を続けていきたい。

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