<高校野球春季宮城大会:仙台育英4-1東北>◇24日◇決勝◇石巻市民球場
ライバル対決となった宮城決勝は、仙台育英が制した。今春センバツ出場の東北を4-1で下し、春は7大会連続30度目の優勝を決めた。7回途中に2番手で登板したエース梶井湊斗投手(3年)が好救援。最後までリードを守り抜いた。岩手決勝は、今春センバツ出場の花巻東が盛岡大付との接戦を制して3季連続、2年ぶりに春の王者に輝いた。先発マウンドに上がった赤間史弥外野手(3年)が8回6安打1失点と好投。戸倉光揮内野手(2年)の2本の犠飛で試合を決めた。
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しのぎを削りあい、宮城の高校野球界の礎を築いてきた両雄による決勝。仙台育英は4点リードの7回、東北に1点を返された。なお2死一、二塁のピンチで、エース梶井の名が告げられた。
梶井は「絶対に勝ちたい」とその一心でマウンドに立ち、フルカウントから投ゴロに仕留めた。流れは渡さず、右手で作った拳を力強く振り下ろし、喜びを爆発させた。8回は3者凡退、9回は1死から四球を与えたものの後続を抑え、春V7の瞬間をマウンド上で迎えた。
このガッツポーズには多くの思いが込められた。昨秋は東北を下して宮城王者に輝くも、東北大会は8強止まり。一方の東北は4強入りし、今春センバツ出場を果たした。梶井はテレビでセンバツを観戦し、「本当に、本当に悔しい思いしかなくて」と、言葉をかみしめながら当時を振り返った。
甲子園への思いは増す一方で、制球難に悩む日々が続いていた。試行錯誤しながら改善を試みるも、思うような結果が得られなかった。チームとしても投手陣の課題が挙がっていた。「背番号1をつけさせてもらっている中で、自分らしいピッチングができずに結果も出なくて、苦しい期間でした」。もどかしさだけが募っていった。
今大会も決して万全な状態ではなかった。それでも、ここぞの場面でチームを救う頼もしさを見せた。6月には東北大会、7月には甲子園を懸けた最後の夏が始まる。エースは「自分が背番号1を背負っている自覚と責任を持って、日々の練習からチームを引っ張っていきたいです」と力強かった。【木村有優】