昨夏16強の府中東(西東京)が5日、東京・府中市の同校で練習を行った。今年も都立のダークホースとして強豪撃破を虎視眈々(こしたんたん)と狙う。
チームを率いるのは、指導歴40年以上となる就任7年目の五江渕好正監督(67)だ。今年のチームに「昨年のチームより長打力はある」と期待を寄せる。
指導のテーマとして“実戦とデータ”を大切にしてきた。部員数は23人と少ないが、その特徴を生かして練習に取り組む。「数多く打席を経験できるのは少数精鋭のメリットだと思う」とオフシーズンもケース打撃など、実戦的な練習を繰り返してきた。
細かいデータも大切にしている。球速や打球速度のほか、ジャンプや三段跳びなど10種類以上の項目を計測。「選手にはお前らの言葉より数字を信用すると伝えています(笑い)」と冗談交じりに、データへの意識の高さを強調した。
投手育成にも力を注ぎ、外部指導員には元阪神の山本幸正氏が名を連ねる。二刀流としてチームを支える諸根一冴投手(3年)は「基礎を徹底的に教えてもらって、再現性を高められるよう意識している」と話す。
成果は春の大会でも表れた。駒大高戦(西東京)では2回に2点を取られるも、その後は8回までパーフェクト投球。試合には敗れたものの、9奪三振の好投で確かな成長を見せた。
今夏の西東京大会はシード8校を私立校が占める。府中東が都立勢の希望となれるか注目だ。【田島優大】