【高校野球】甲子園初出場へ、昌平躍進を支える“平均年齢20代”指導陣 同期だからこその連携力

昌平・岩崎優一監督(2023年10月撮影)

甲子園初出場を目指す昌平(埼玉)を支えているのは、若い指導陣の存在だ。

就任3年目を迎えた岩崎優一監督(34)を中心に、部長やコーチは同世代。小林弘明部長(34)とは大学時代の同期で、斉藤達也コーチ(34)とは昌平野球部時代の同期でもある。岩崎監督自ら声を掛けて集まったスタッフたちは、現在も強い信頼関係で結ばれている。

現場には最年少23歳からの若い指導スタッフが5人。監督、部長、斉藤コーチを含めた指導者全体でも平均年齢は20代と、高校野球界では珍しい若さだ。

その強みは風通しの良さにある。

岩崎監督は「スタッフ同士の連携が取りやすい。自分が選手に伝えた内容をコーチが補足してくれることもある」と話す。監督の考えをスタッフ全員で共有しながら選手へ伝える体制が整っている。

そうしたコミュニケーションを支える取り組みの1つが、昨年から導入した野球専用アプリ「CROCO」だ。練習試合の速報や選手との連絡、野球ノートの提出、保護者への情報共有までを一元管理。選手とのコミュニケーションを深めるツールとして活用している。

岩崎監督が野球を通じて目指すものは勝利だけではない。「社会に貢献できる人になってほしい」その思いを選手たちへ繰り返し伝えている。「人に必要とされる人間になるためには、人の気持ちを理解できなければいけない。野球で勝つためにも、その力は必要だと思っています」。

甲子園出場という目標の先にある人間的成長。若き指導陣は野球と教育の両面から選手たちを支えている。【会田京叶】