【高校野球】同期32人の思いを力に 駒大高・渡辺さくや、左手首骨折から復活へ

笑顔でガッツポーズする駒大高・渡辺さくや(撮影・田島優大)

4年ぶりにシード校として夏の大会に臨む駒大高(西東京)が19日、同校グラウンドで練習を行った。初戦は7月13日、町田工科と中大付の勝者と対戦する。

1年時から試合に出場し、今春は主に3番でチームを牽引(けんいん)してきた渡辺さくや内野手(3年)は、けがからの復活を目指す。春の都大会後の練習試合で走者と交錯し、左手首を骨折。全治2~3カ月と診断された。「絶望しました。チームに迷惑がかかってしまうので、申し訳ない気持ちにもなりました」と当時の心境を明かした。

それでも苦しい現実を受け止め、復活への道を歩み始めた。「夏の大会に間に合うか、可能性がゼロじゃない時点でやるしかない」と決意。手術の影響で体重は3~4キロ落ちたが、懸命にリハビリを続けてきた。

苦しい時期に支えとなったのは仲間たちの存在だ。同期から応援の色紙が送られ、32人それぞれの思いがつづられていた。「やっぱり戻らないといけないな」。仲間たちの言葉が、復帰を目指す大きな原動力となった。中でも普段からキャッチボールの相手を務める、主将・山村源ノ介内野手(3年)の言葉は特別だった。けがをした当日に届いた「またやれるように戻って来いよ」というメッセージに「結構熱い言葉をくれて、うるっときました」と笑顔で振り返った。

地道なリハビリの成果もあり、現在は打撃練習をこなせるまでに回復。川端教郎監督(44)は「渡辺がいるかいないかで打線の組みやすさも違う。なんとか間に合ってほしい」と主力の復活に期待を込めた。

ベンチ入り、そしてレギュラー復活へ。渡辺は最後の夏を諦めない。【田島優大】