<練習試合:山梨学院-星稜>20日◇山梨学院砂田球場
今秋のドラフト上位候補の山梨学院・菰田陽生投手(3年)が、センバツで負傷後初の先発マウンドでNPB7球団のスカウトをうならせた。20日、山梨・甲府の同校グラウンドで行われた星稜(石川)戦で4回58球を投げ、3安打1失点。直球、変化球ともにストライクゾーンに集め、スカウトのガンで最速146キロを計測。与四死球ゼロの抜群の制球力も健在で、夏に向けて順調に階段を上っていることを結果で示した。
今年3月のセンバツで左手首を骨折してから順調に治療・リハビリに進み、今月既に2試合に登板。復帰戦1イニング、2戦目3イニングと伸ばし、この日の3試合目にして負傷明け初の先発マウンドへ。本人も納得の出来で「真っすぐ自体は今日最初から良かったと思います。カットボールやスライダー、フォークの精度も上がってきて、三振も取れるようなボールにもなってきたのでいいのかなと思います」と手応えもバッチリだ。
この日は打席は立たず投手専念となり、吉田洸二監督(57)は「打つ方は相手主導になるので少し慎重には入っていこうかなと思います」と焦らない構えだ。投打二刀流を志す男の完全復活はもう間もなく。山梨の夏が待ち遠しくなってきた。【平山連】
◆菰田の負傷 今年3月22日に行われたセンバツ1回戦・長崎日大戦で初回に先制ソロを放ち絶好のスタートを切ったが、一塁を守っていた5回に味方野手の悪送球を捕球しようとした際、打者走者と交錯。左手首を痛め途中交代を余儀なくされた。「左橈骨(とうこつ)遠位端骨折」の診断を受けた。プレーヤーとして大会中に復帰することはかなわず、主将としてベンチから仲間を鼓舞した。
▽巨人榑松スカウトディレクター 真っすぐ、変化球ともにコントロールよく投げていた。この段階でMAX146キロが出ていたら、夏は150キロ超えを期待してしまう。
▽ヤクルト押尾スカウト ピッチャーの持つ独特の「間」が備わってきた。以前は野手投げのような感じがあったが、今は上半身と下半身をしっかり使ってピッチャーらしくなっている。
▽日本ハム坂本スカウト ボールもフォームも、全くブランクを感じさせない。心身共に充実し、一言で言えば、全てが順調に来ている。
○…左ひじのコンディション不良から復調した山梨学院・檜垣瑠輝斗(るきと)投手(3年)が、ブルペンで力のこもった球を投げた。2年時から菰田との左右二枚看板で背番号「1」を争ってきたが、実戦マウンドから遠ざかっていた。この日は久々に打者を立たせて、細かいカウントを意識しながら投げた。「バッターがここ振るか、振らないかもしっかり想定して、1番いいブルペンになった」と手応えを口にした。