【高校野球】西武・羽田慎之介を輩出 八王子学園八王子を支える充実の練習環境/西東京大会

笑顔でガッツポーズする八王子学園八王子・丸山ユジーン(撮影・田島優大)

第108回全国高校野球選手権西東京大会は、7月4日に開幕する。2016以来、10年ぶりの甲子園出場を狙う八王子学園八王子は5日、早実と対戦する。

西武羽田慎之介投手(22)や新井唯斗内野手(18)らを輩出してきた同校の強さを支えるのが、充実した練習環境だ。八王子市内にある野球部専用グラウンドには、全面人工芝の室内練習場やウェートルームを完備。初動負荷トレーニングも導入し、筋力だけでなく柔軟性や体の使い方も磨いている。充実した設備の裏には、資金面での工夫もあった。中古の器具を譲り受けるなど、必要な環境を少しずつそろえ、選手の成長を支えてきた。

こうした環境づくりには、選手の主体性を何よりも大切にする安藤徳明監督(64)の考えがある。「子どもたちが自分でうまくなりたいと思い、自分に必要な練習をすること。そのための環境だけはつくってあげたい」。選手が自ら考え、成長できる土台づくりが、同校の強さを支えている。

グラウンドだけでなく、学生寮にもこだわりが詰まっている。寮内には打撃練習場やウェートルームに加え、酸素カプセルも常設。練習後の体のケアまで考え抜かれた環境が整えられている。安藤監督は「寮生活をする意味は、自立することと時間を有効に使って練習すること。家ではなかなかできない設備を取り入れて、自由に練習できる環境を用意してあげたい」と話す。

主将を務める丸山ユジーン投手(3年)も、充実した設備の中で成長を遂げた。入学当初は120キロ前後だった直球は、3年間で最速140キロまで向上。「3年間トレーニングをしてきて体も成長しましたし、いろんな方が指導してくれて少しずつ体の使い方を覚えてきました」と振り返る。

充実した環境で力を磨き上げた選手たち。「ありんこ軍団」の愛称にふさわしい粘り強さを武器に、10年ぶりの甲子園出場を狙う。【田島優大】