<高校野球東東京大会:東京成徳大高7-0昭和鉄道>◇5日◇2回戦◇大田スタジアム
昭和鉄道は東京成徳大高に0-7で敗れ、3年生の夏を終えた。それでも主将の森啓人内野手(3年)は3安打を放ち猛打賞を記録。終盤にはマウンドにも上がり、最後までチームを支え抜いた。
前日の練習では思うような打撃ができず、不安を抱えて試合に臨んだ。それでも「不思議な力があったのかなと思います」と笑うように、この日は快音を連発。高校最後の打席では自身初の三塁打を放ち、猛打賞をマークした。「練習試合でも三塁打は打ったことがなかったので、試合で打ててよかったです」と振り返った。
終盤には救援でマウンドに上がる。投手を始めたのは高校2年秋の新チームからだった。一時はストライクが入らず苦しんだが、努力を重ね、この日は「魂で、悔いのないピッチングをしようと思っていました。自分の中では悪くないピッチングだったと思います」と高校最後の登板を締めくくった。主将として成長した姿を見届け、見城昂貴監督(35)は「打撃でも投球でも、頑張ってきたことが出せた。非常に頼もしく、成長を感じました」と目を細めた。
卒業後は消防士を目指す。昭和鉄道へ進学したことで、一時は鉄道の運転士に憧れを抱いた。しかし、看護師として働く母から「消防士は人のためになる仕事」と聞き、その思いは消防士へと変わった。「日々の練習が体づくりになり、将来の訓練にも役立つと思って頑張ります」。高校野球で培った強い責任感と最後まで諦めない姿勢を胸に次なる夢へ歩みを進める。