【高校野球】磐田農・寺田京祐「緊張なかった」初戦で自己最多14K 1年前の悔しさ原動力/静岡

磐田農対伊豆総合 6回を三者凡退に抑え、タッチで迎えられる磐田農・寺田(左)

<高校野球静岡大会:磐田農7-0伊豆総合>◇5日◇1回戦21試合◇しずてつスタジアム草薙ほか

磐田農のプロ注目左腕・寺田京祐投手(3年)が奪三振ショーを演じた。初戦の伊豆総合戦に先発し、5者連続を含む毎回の14三振を奪い、6回4安打無失点と好投。チームを7-0の8回コールド勝ちに導いた。同じくプロ注目の高塚克己瑠捕手(3年)を擁する浜松江之島は、延長10回タイブレークの末に静岡西に4-5で敗戦。沼津東は静岡農に9-0の7回コールドで勝利した。11日に2回戦が行われ、シード16校のうち8校が登場する。

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まさにエースだった。磐田農の180センチ左腕・寺田が、初戦のマウンドを託され“満点快投”した。「緊張はなかった」と自己最速となる137キロを記録した直球を軸に、テンポ良く投げ込んだ。自己最多14Kと躍動し相手打線を封じると、先の戦いも見据えて6回でお役御免。「真っすぐのキレが良かった。素直にうれしい」と汗を拭った。

1年前の悔しさが原動力だ。エースナンバーを背負った昨春後に腰椎(ようつい)分離症を発症。復帰直後に背番号「10」で臨んだ夏は、わずか2イニングの登板に終わった。「結果が残せず、すごく悔しかった」。冬を通じて走り込みや瞬発系のトレーニングなどに励み、リハビリ期間で約10キロ増やした体を「使えるように」バージョンアップさせた。

今春は予選の初戦で県8強入りした磐田東に敗れたが、自身は5回2失点と力投。杉本進監督(29)も「試合には負けてしまったけど、ちゃんと投げ切れていた。夏が楽しみになった」と話すなど、手応えを得て最後の夏を迎えた。

今大会は聖隷クリストファーの高部陸、知徳の渡辺大地、常葉大菊川の佐藤大介(いずれも3年)と好左腕がそろう。寺田も、これまでにプロ5球団が視察に訪れるなどポテンシャルは十分。「意識もするし、負けたくない」と燃える。

チームが定める目標はベスト8進出。この日は試合中に両足をつった影響で、試合後の校歌斉唱には参加できなかった寺田。島田商と対戦する2回戦を見据え「今日のような投球をしたい。勝って、次は校歌を歌います」と笑った。まだまだ、腕を振る。【前田和哉】

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