<高校野球山梨大会:山梨学院13-0韮崎>◇6日◇1回戦◇山日YBS球場
山梨の夏の高校野球にあの男が帰ってきた。投打二刀流の今秋ドラフト上位候補、山梨学院・菰田陽生投手(3年)が、夏初戦で高校通算39本目となる特大の左越え2ランを放った。韮崎戦に「3番DH」でスタメン出場し、5回コールド発進に貢献。今春センバツでは一塁守備中に打者走者と交錯して左手首を骨折したが、順調なリハビリを経て戻ってきた。最速152キロを投げる投手としての起用はなかったが、NPB8球団の前でまずはバットで能力の高さを見せつけた。
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菰田のバットが初戦から火を吹いた。9点リードの3回無死三塁で迎えた第3打席。甘く入った直球を見逃さなかった。「打った瞬間にいったかなと思った」という会心の当たりは、左翼最上段の芝生に弾む超特大2ラン。身長195・3センチから繰り出すパワーはまさに桁外れ。一振りで違いを示した。
今年3月のセンバツ1回戦の長崎日大戦では初回に先制ソロを放つも、一塁を守っていた5回に悪送球を捕球しようとした際に打者走者と交錯。無念の途中交代を余儀なくされ、その後左手首の骨折が発覚した。
ケガの治療・リハビリのために春季大会は欠場することになったが、下半身をじっくりと鍛え上げる時間に充てたことがさらなる飛躍に。打球の質は上がり、まさにケガの功名となった。最後の夏に完全復活、さらに進化した姿がそこにはあった。
視察に訪れた阪神吉野スカウトも「初戦という難しい試合の中でも、しっかりと自分のパフォーマンスができていた。夏に向けてしっかりと調整してきましたね」と評した。
菰田は高校通算39本塁打を含む2安打2打点でチームをけん引した。節目の40本まであと1本だが「ホームランにはこだわりすぎず、やっぱりチームの勝利が一番だと思う。この夏は個人の結果もそうですけど、やっぱりチームの勝ちが一番だと思うので、チームの勝ちに貢献できるように引っ張れるようにいければいいと思っています」。
投打二刀流の超高校級の物語は、どんな筋書きが待っているのか。次戦は投手か、それとも打者での活躍か。夏の幕開けを告げる1発を機に、次は何を見せてくれるのか楽しみになってきた。【平山連】
菰田陽生(こもだ・はるき)
◆生まれ 2008年(平20)12月21日生まれ、千葉・御宿町出身
◆身長・体重 195・3センチ、102キロ
◆家族構成 父英典さん、母理恵さん、上武大3年外野手として活躍する兄の朝陽(あさひ)
◆競技歴 御宿小1年で野球を始め、九十九里リトルリーグでは全国V。御宿中時代は千葉西シニアでプレー
◆好きな食べ物 親が作った食べ物
◆自分の好きなところ 身長が高いところ
◆投打 右投げ右打ち
◆50メートル走、遠投 6秒4、100メートル
◆ハマっていること 野球
◆ストレス解消法 寝ること
◆この世で1番怖い物 ない
◆必需品 野球道具
◆宝物 家族