【高校野球】全員同じユニホームで 助っ人5人と挑んだ葛西南の8年ぶり単独出場/東東京

第108回全国高校野球東東京大会 2回戦 葛西南対二松学舎大付 マウンドに集まる葛西南の選手たち(撮影・栗林真菜)

<高校野球東東京大会:葛西西0-20二松学舎大付>◇7日◇2回戦◇神宮

登録メンバー10人のうち5人が助っ人として加わった葛西南(東東京)は、夏の大会初戦で二松学舎大付と対戦し、0-20の5回コールドで敗れた。それでも、単独チームでの出場は8年ぶり。選手たちは「最後の夏を、全員同じユニホームで戦いたい」という思いを胸にグラウンドへ立った。

1回表、先頭打者の杉本統哉捕手(3年)がセンター前へ鮮やかなヒットを放った。男子バレーボール部に所属しており、助っ人として出場した。「一塁ベースに立った時は本当にうれしかったです」と笑顔で振り返った。

今大会を前に、チームは連合チームでの出場も検討していた。しかし、主将の花島優真内野手(3年)を中心に、「最後の夏は単独チームで出場したい」という声が上がった。そこで、中学まで野球経験のある生徒を募り、5月に新チームを結成。助っ人5人のうち3人は男子バレーボール部、残る2人は部活動に所属していない生徒だった。

管波詠介監督(28)は試合前、選手たちに相手への敬意と誇りをもって戦うことを伝えた。「相手は自分たちとは違う環境で努力を積み重ねてきた選手たち。しっかりリスペクトを持とう。ただ、胸を借りるのではなく、この一瞬だけは同じ舞台に立てる。胸を張って戦おう」。

試合は実力差を見せつけられる結果となったが、管波監督は「いろいろなことを学んだと思う。今後の学校生活に生かしてほしい」と、この経験の価値を強調した。

スコアは完敗だった。それでも、「最後の夏は、このユニホームで」という願いをかなえた10人の挑戦は、葛西南野球部にとって新たな一歩として確かに刻まれた。

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