【高校野球】「テレビで見ていたことが…」両膝に手を置いた東・萩原快斗が考えたこと/神奈川

暴投の間に10点差のコールド成立となる失点を許し、両膝に手を置きうなだれる東・萩原(撮影・平山連)

<高校野球神奈川大会:城郷13-3東>◇7日◇1回戦◇川崎市等々力球場

両ひざに手をやり、がっくりと肩を落とす姿に隠されたものとは…。

東のエース萩原快斗投手(3年)は、9点ビハインドの5回2死満塁でレフトから再びマウンドに上がった。もう1点も与えられない状況を任されながら暴投で点を与え、5回コールドが成立。無念の1回戦敗退でたまっていた思いを言葉にした。

「高校野球が終わってしまう怖さというか、それを完全に痛感しています。これまでは(高校野球の)引退のシーンをテレビ番組などでたびたび見ていたのですが、実際に自分の身に起こると、どこかぼうぜんとしてしまうというか。いまはそういう思いです」。切なさと悔しさ、悲しさ。さまざまな思いがないまぜになって、グラウンドを去った。

実は学業など他のことを重視して、入学当初は野球部に入っていなかった。同校の2年前の夏の大会は学校の食堂で見ていた。「先輩たちが頑張っている姿がものすごく印象的でした。あの夏に見た痛烈な記憶が自分に『やっぱり野球をやりたい』という思いにさせてくれた」と振り返り、1年時の12月から入部してエース番号を背負うまでに上り詰めた。

将来は野球の指導者になることを目指している。「小学生の子供たちに教えたいです。この高校野球の舞台を経験した自分だからこそ、分かることがあると思っています。最後の夏が終わるのはつらいと思うけど、野球は絶対に楽しいということを全力で伝えていきたい。それが自分の経験を生かした指導だと思っています」。最後はスッキリした表情で前を向いた。

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