【高校野球】「県千葉のドクターK」加賀谷一「アドレナリンが出て」圧巻の奪三振ショー/千葉

我孫子二階堂-県千葉 力投する県千葉先発の加賀谷一(撮影・服部航大)

<高校野球千葉県大会:県千葉9-0我孫子二階堂>◇1回戦◇9日◇青葉の森球場

「県千葉のドクターK」加賀谷一投手(3年)が、圧巻の奪三振ショーを披露した。我孫子二階堂戦に先発し、3回2/3を投げ無安打8奪三振。医師の母に憧れての医学部志望を公言している最速142キロ左腕がらしさを存分に見せ、9-0の7回コールド勝ちと初戦突破に貢献した。

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「県千葉のドクターK」加賀谷が初戦から全開だ。春県大会の磯辺戦で20奪三振を記録し名をはせた医学部志望のエース左腕が、我孫子二階堂戦でも3回2/3を投げて8奪三振と圧巻の奪三振ショー。フェアゾーンに打球を飛ばされたのはバントのみだった。

相棒の菅原京佑捕手(3年)からは「いつもより抑えめで、コントロール重視で」と伝えられていたが、「応援でアドレナリンが出てしまって」と左腕の振りは自然と速くなった。試合会場の青葉の森球場は県千葉にほど近いこともあってか、大声援を受けてマウンドに上がった初回は3者連続三振。最後の1球は142キロと自己最速タイだった。

3回を終えて、温存のため1度マウンドを降りたが、「このままでは(次戦のシード校)市松戸の前には立てない」と最終回の7回の登板を黒川健太監督(35)に直訴。ペースを上げすぎたことで、2、3回に計3つの四球を出したことが心残りだった。黒川監督からゴーサインを出ると、1死の場面で再度登板。2者連続の空振り三振を奪った。

医師である母への憧れから、かねて医学部志望を公言。毎年東大、京大合わせて30人近い合格者を輩出する県下トップの進学校で勉強に励んでいる。野球でもその頭脳を遺憾なく発揮しており、メカニクス(動作)についての引き出しは、同級生も舌を巻くほど。阪神高橋を思わせる、胸を大きく突き出し、遅れてきた腕をしなやかに振るフォームも、身体と対話して自ら作り上げた。

13日に行われる次戦は市松戸と対戦する。練習試合を含めて対戦経験があるが「毎回惜しいところまではいくんですけど…」という難敵。シード校撃破に向け、エースがまた全力で腕を振る。【服部航大】

◆加賀谷一(かがや・はじめ) 2008年(平20)生まれ、徳島県出身。3歳で千葉県へ移住し、兄の影響で野球を始める。京葉ボーイズを経て、県千葉では投手としてプレー。小学4年で高校卒業程度の難易度と言われる英検2級を取得。志望校は国立大医学部。174センチ、75キロ。左投げ左打ち。

県千葉 1878年(明治11)に千葉中学校として創立された県立校。生徒数954人、野球部創部は1897年。過去夏6回の甲子園出場を誇るが、53年(昭28)を最後に甲子園から遠ざかっている。主なOBは政治家の志位和夫氏、俳優の市原悦子氏ら。学校所在地は千葉市中央区葛城1丁目5の2。増田武一郎校長。

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