【高校野球】初戦敗退の東京、103人をまとめた2人の主将/東東京

第108回全国高校野球東東京大会 2回戦 大東大第一対東京 握手をする東京・伊藤優吾(左)と田中颯人(撮影・栗林真菜)

<高校野球東東京大会:東京5-13大東大第一>◇11日◇2回戦◇神宮

2024年夏の東東京大会4強を超えるべく今夏に臨んだ東京(東東京)は、大東大一に逆転負けを喫し、初戦敗退となった。

3回まで毎回失点も、3回裏に反撃。失策で好機をつくると、平林航和外野手(3年)の同点適時三塁打、坂垣匡俊捕手(3年)の勝ち越し打で試合をひっくり返した。

しかし、5回に4点を奪われて再逆転を許し、8回にも6失点。最後まで諦めず、その裏に1点を返したが反撃及ばず、コールド負けとなった。

103人の部員を率いたのは、2人の主将、伊藤優吾外野手と田中颯人内野手(ともに3年)だった。伊藤は4打数1安打、田中も3打数1安打で、最後までチームをけん引した。

部員数の多さを考え、松下浩志監督(45)は「1人の力ではなく、2人でまとめてもらおうと思った」と説明。チーム全体を束ねる伊藤と、試合では先頭に立つ田中が役割を分担し、「どちらかが困ったら助け合う関係でうまくやってくれた」と2人をたたえた。

100人を超える部員をまとめることは容易ではなかった。全員に目を配ることは難しく、時には思うようにチームがまとまらないこともあった。

それでも2人は試行錯誤を重ねた。伊藤は「1人じゃ絶対無理だと思った。田中や下級生にも任せながら組織化していくことを意識していた」と振り返る。一方の田中は「伊藤を信じて補佐する立場だった。見切れない部分は全部カバーしようと思っていた」と話し、互いに足りない部分を補い合いながらチームを一つにした。

松下監督は「諦めたら終わり。1回から9回まで何が起こるか分からないので、とにかくつないでいこうと話していた。選手たちは最後まで自分の役割を果たそうとしてくれた」と粘り抜いたナインをねぎらった。

田中は「部員が多いからこそ、東東京で一番いい応援だったと思います」と胸を張り、伊藤も「このチームで野球ができてすごく良かった」と3年間を振り返った。

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