【高校野球】関東学院・平松克彦が6回参考ノーノー ただ1人の投手が「チームのため」/神奈川

大船-関東学院 6回参考ながらノーヒットノーランを達成した関東学院の平松克彦(撮影・保坂淑子)

<高校野球神奈川大会:関東学院10-0大船>◇11日◇サーティーフォー保土ケ谷球場

関東学院の先発、平松克彦投手(3年)が6回参考ながらノーヒットノーランを達成した。

130キロ後半の力のある真っすぐと、変化球で緩急を使いながら、奪った三振は7。4四球で走者を許しながらも、安打は許さなかった。

無我夢中だった。初回、先頭に四球を出すと「内心焦ったんですが、カーブでストライクをとれたので、落ち着いて投げられました」と、制球よく投げ込んだ。「アウトローにしっかりコントロールできた。ピンチになった時のまっすぐの伸びも良かったです」。5回、右翼へのヒット制の打球を、高木愛地外野手(1年)が一塁へ好送球で右翼ゴロに。ピンチを切り抜けベンチに戻ると、吉水浩大監督が「ノーヒットだぞ」と、声をかけた。「そこで初めて気付きました。ちょっとだけ力が入りましたけど」。苦笑いを浮かべたが、最後まで安打は許さなかった。

部員19名の中で、完投能力のある投手はたった1人。いつも「自分が投げなければ」と、奮い立たせマウンドに立ってきた。1番の強みは、気持ちの強さだ。吉水監督は「どんな展開でもマウンドは絶対に譲らない。1人で投げ抜くメンタルの強さとスタミナがある。春も4試合全部、平松が完投してくれた。本当にこのチームを支えてくれて、集大成を出してくれましたね」と、その信頼を口にした。

チーム事情とはいえ、チームを勝たせたい、という思いが、平松を大きく成長させた。「今春から導入されたDH制のおかげで打席に立たずに済む。私たちにとしては追い風でした」と指揮官。平松も投手に専念。球質を上げるために、回転数を意識。「体感速度がだいぶ上がりました。前まではスピード感は出てても、打ち返されていた。コースを突いた真っすぐを投げられるようになりました」。自信をもって、夏の大会に臨んでいる。

「同点やビハインドの状態でマウンドを譲りたくない。勝つまでマウンドに立ち続けたい」。強気のエースが、5回戦進出を目標に腕を振る。

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