<高校野球埼玉大会:独協埼玉0-5県浦和>◇11日◇2回戦◇大宮公園野球場
60年ぶりにシード権を獲得して迎えた初戦。県浦和は独協埼玉を5-0で下し、夏の初戦を白星で飾った。
試合が動いたのは3回裏。1死一、三塁から2番・矢富桜生内野手(3年)が右前適時打を放ち先制。さらに2死一、三塁では、一塁走者の渡辺雄太投手(3年)が盗塁を仕掛ける間に、三塁走者の若山和人外野手(3年)が本塁を陥れ、機動力を生かして2点目を奪った。
先発した渡辺は9回を4安打7奪三振、106球で無失点に抑え、自身公式戦初完封を達成。相手打線に三塁を1度も踏ませなかった。「背番号1の投手として、いつもより良い投球ができたと思います。試合前から『最後まで投げ切る』という意識でマウンドに上がっていたので、ゼロで抑えられて良かったです」と笑顔を見せた。
「私が一番ホッとしました」。丸中健嗣監督(36)は安堵の表情を浮かべた。「周囲から『シード校の初戦は難しい』と言われていたので、大きな1勝になりました」と胸をなで下ろした。
新チームは発足当初から期待を集めた一方、秋は「もっとできたはず」と悔しさの残る敗戦を経験。その失意を乗り越え、春には60年ぶりのシード権をつかみ取った。
今夏の初戦はスタメン全員が3年生。自ら判断し、機動力を武器に勝機をたぐり寄せる浦高野球で、次戦へ弾みをつけた。