【高校野球】昨夏大阪桐蔭破りV・東大阪大柏原が驚異の17四死球で6安打14得点コールド発進

東大阪大柏原の主将・広浜泰(撮影・中島麗)

<高野球大阪大会:東大阪大柏原14-0日新>◇12日◇2回戦◇久宝寺球場

昨夏覇者で昨秋、2027年度以降の生徒募集を停止すると発表している東大阪大柏原が、5回コールド大勝で初戦突破。5回まで6安打ながら、10四球を選び、7死球と相手のミスを果敢に得点に絡めた。守っても3投手の継投で、相手打線を無安打に抑えた。

前年の打線は失点しても点をかえす「かみつき打線」を展開。決勝では、大阪桐蔭との延長戦を制した。

この日は無失点ながら、相手投手陣にかみついた。初回2死満塁で6番石井爽太外野手(3年)の押し出し死球で先制。2回には四死球で出塁すると、犠飛や長打で一挙3得点。リードを4点に広げた。

さらに6点リードの4回には1イニングで8四死球を選び、相手の失策が連発。押し出し四球や主将・広浜泰内野手(3年)の右前適時打をはじめ連打で1イニング8得点のビッグイニングになった。主将は「3回まで3安打6得点だっただけに、もっと早いイニングで得点して、次は打って勝てるように」と苦笑い。

四死球の多さは、試合前の土井健大監督(37=元オリックス、巨人)との決めごとを守った結果だった。「低めの変化球が多かった。『低めを捨てて、ベルト付近のボールを強く振れるように』と。それを意識していました。

今夏は3学年がそれぞれベンチ入り。主将は「3学年でできるのは最後。いい成績を残して、最後まで楽しみたい」と意気込んだ。

昨年12月に野球部OB会・後援会総会で、将来的に同じ運営母体の東大阪大敬愛(大阪)で硬式野球部を創部して引き継ぐと発表している。東大阪大柏原の閉校後は土井健大監督(37)に東大阪大敬愛の監督も託す意向であり、柏原での指揮は閉校前の28年夏が最後となる予定だ。

試合後、土井監督は「(選手は)がっつきやすいタイプなので…。今日は我慢しながら、ボール球に手を出して自分たちが苦しくならないように、ボールを選んでくれた。非常に集中力はありました」。ナイン一丸での勝利を喜んだ。

この日、歴代のOBなどが応援に駆けつけるなど、にぎやかなムードで初戦に臨んだ。新入生31人の入学前には閉校予定の旨も説明を行ったという。「(今年の新入生を)あずかる思いは変わらないし、学校どうこうではなく、野球人・高校生として勝負しにきてくれている。そこに向き合いたい」。明るくはつらつと構える土井監督は大会前に、昨夏チャンピオンながら、「挑戦者」の心をナインに説いた。「夏は気持ちが切れた方が負け。最後までミスしてもやりきってほしい」。今夏も小技や打力を重ねながら、土井監督を筆頭に全員野球で突っ走る。

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