【高校野球】千里青雲・一針崇人、5回から登板「野球いやに…」昨夏背番1→10の悔しさ/大阪

千里青雲対大産大付 5回から登板し好投した千里青雲・一針崇人(撮影・佐藤妙月)

<高校野球大阪大会:千里青雲7-6大産大付>◇12日◇1回戦◇大阪シティ信用金庫スタジアム

一針崇人(いちはり・しゅうと)投手(3年)が、悔しさを糧に好投し千里青雲の初戦突破に貢献した。

先発の宮辻大空投手(3年)に代わり、5-5の同点で迎えた5回から登板。1死二塁から左前打を浴びて二塁走者が本塁生還を狙うも、左翼手の好返球で本塁死とした。仲間に助けてもらうと、その後は要所を締める投球。生命線であるスライダーで4つの空振り三振を奪うなど「気持ちで絶対抑える」と9回まで2安打無失点で投げきった。

かつて指導していた大塚(大阪)で楽天村林らを育てた室谷明夫監督(43)も「スライダーが生命線の子なんですけど、とにかくよく曲がっていた。よく投げた」と出来をたたえた。視察に訪れたスカウトもその魅力を感じていた。

昨年夏は公式戦デビューながら背番号1をつけて急成長。チームを初の夏16強に導いた。だが昨冬以降、今春になってもなかなか状態が上がらず。体重を増やして体を大きくしたが、それをうまく扱いきれなかった。室谷監督とともにフォームを試行錯誤したり、下半身のトレーニング内容を変更したりと二人三脚で取り組んだ。

そして最後となるこの夏、もちろんエースナンバーを取りにいったが、もらったのは「10」。一針は「もう野球がもう嫌になったというか、気持ちが下がっていた」。しかし、最後の夏、ここで折れるわけにはいかなかった。「なんとかしてやる」と自分を奮い立たせ、調子も徐々に取り戻した。これには室谷監督も「よく7月にちゃんとピークを持ってきてくれた」と目を細めた。

次は、春王者の履正社ととの一戦。一針は「相手を考えずに気持ちだけで投げようかなと思います」。チーム目標のベスト8へ、苦しい時期を乗り越えた右腕が再び公立の星となる。

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