<高校野球宮城大会:宮城工8-1泉館山(8回コールド)>◇12日◇1回戦◇仙台市民球場
敗退チームのドラマにスポットを当てる「胸張ってイイじゃん」を随時掲載し球児たちの奮闘に迫ります。
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幾度の試練を乗り越えて最後の夏に臨んだ。泉館山・佐々木翔投手(3年)は春のけがから復活を遂げた左腕を力強く振るった。3回5安打4失点(自責3)で降板。「みんな信用してくれているのに、申し訳ない気持ちでいっぱいです」と悔やむも、指名打者としての2安打で意地をみせた。
まだ背番号をつけていない1年生の夏前に左肩の負傷で約2カ月、背番号1をつけた2年秋には大会後に左ひじの負傷で約3カ月、リハビリと向き合う苦難の連続だった。そして最後の夏を迎える前の春も、大会中に再度左ひじを負傷し、約1カ月間はノースロー。「昨年の秋から1番をもらっていたのに申し訳なかったですし、うまくいかないことばっかりで苦しい時間が多かった」。唇をかみながら、打撃に打ち込んだ。
何度でも立ち上がれた原動力は「本当に親には感謝しきれないぐらい支えてもらって、チームメートも『いつでも待ってる』と声をかけてくれたおかげです」。何度でも、はい上がってきた。
決して思い描いた高校野球生活ではなかった。それでも、最後は目に涙を浮かべながら「3年間みんなと野球が出来て、本当に良かった」と、前を向いた。【高橋香奈】