<高校野球西東京大会:東海大菅生15-13桜美林>◇16日◇3回戦◇スリーボンドスタジアム八王子
敗退チームのドラマにスポットを当てる「胸張ってイイじゃん」を随時掲載し球児たちの奮闘に迫ります。
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桜美林・古川大耀投手(3年)
長い腕を思い切り振れるようになったのは、高校に入学してからだった。小学5年で、成長に伴い右ひじの炎症を抱えた。中学に上がっても両親に毎月病院に連れて行ってもらい、父の晃文さんも「もどかしそうでした。病院で見て状態がいいと機嫌がよくなるけど、悪いとショックを受けてて…」と気をもむ日々。結局、「高校ではフルな状態で投げたかった」と中学3年の夏に手術を決意した。
入念なリハビリの甲斐もあって、高校入学後ひじは快復。身長も170センチ台後半だったのが、1年生の終わり頃に現在の193センチ近くになり、だんだんと会心の投球が出来るように。強烈な角度から投げ下ろす直球で、昨秋の東京大会はエースとしてフル回転。チームをベスト4に導くまでに成長した。
この日は相手打線に苦しめられ、4回途中10失点でマウンドを降りたが、ベンチからは「勝って古川をもう一度投げさせよう」という声が。古川も負けじと声を張り続け、試合後には何度も相手の背中に迫った仲間と、涙ながらに抱き合った。
「悔しい部分もあるけど、みんなでよくやったって」と目を腫らした古川。今までを取り戻すようにやりきった3年間だった。【服部航大】