<高校野球和歌山大会:市和歌山5-1田辺工>◇16日◇2回戦◇紀三井寺運動公園野球場
進路を決める運命の夏がスタートした。市和歌山の最速151キロ右腕・丹羽涼介投手(3年)が、9回137球5安打1失点で完投。「ちょっと調子が悪いながらでも試合を作れたのは良い点」。プロ注目のエースは得意のスライダーを中心に9奪三振。6回2死満塁のピンチではギアを上げて、この日最速146キロをマークした。
春季大会では智弁和歌山戦で6回5失点。今大会前の練習試合でも5回8失点と打ち込まれた。投球フォームが固まらず苦しい時期が続いたが、踏み出す足をインステップからオープンステップに変えると力が伝わるようになった。半田真一監督(46)からも「良い球持ってるんやから」と日頃から前向きな言葉をもらい、自信を取り戻した。
この日は9球団のスカウトが視察。ロッテ三家スカウトは「コントロールを意識しつつ投げている感じはする。器用でスライダーがうまい」と評価した。
もともと美容師を目指しており、春段階では進路は野球継続との2択だったが「この夏の結果次第。自分の思い描くような投球ができたらプロに挑戦してみようかな」と語った。そのためにも「今までやってきたことしっかり出して甲子園に行けたら」。本領発揮で聖地を目指す。【佐藤妙月】
◆丹羽涼介(にわ・りょうすけ) 2009年(平21)2月10日生まれ、和歌山市出身。名草小1年から名草少年野球団で野球を始める。小学4年から投手。明和中では紀州ボーイズに所属し、3年春には全国大会準優勝。市和歌山では1年春から背番号14でベンチ入りし、2年春にセンバツ出場。目標の選手はドジャース山本由伸。50メートル6秒5。遠投90メートル。184センチ、77キロ。右投げ右打ち。